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2.なぜデジカメに夢中なのか


私がデジカメを買った理由は「デジカメが欲しかったから」である。何かを撮りたいとか、そういう目的はなかった。写真を撮るなんて習慣もなかった。デジカメを買うまで(実に19年以上だ)に撮った写真は、多く見積もっても60枚くらいのものだったろう。それに記念撮影というのも大嫌いだった。ちょっと気障だが「いい思い出は程よく誇張されて記憶に残るし、その方が写真より貴重だ」と思っていた。だから、記念写真で、私はだいたいブスっとした顔をして写っているし、下手をするとレンズとは違う方向を向いている。


しかし、小さいときから機械が好きだから、カメラというモノ自体には興味があった。父が持っている古いペンタックスの一眼レフ(確かMXだった)の、銀色のボディを見るたびに「カメラって恰好いいなぁ」とは思っていた。でも、買おうと思わなかったのは、お金がないというのもあったし、「買ってどうする?」という自問に答えられなかったからである。いつだったか、叔父さんがシリーズEの50丱譽鵐塞佞のニコンEMをくれた。古いペンタックスとは違って、プラスティックのブラック・ボディだったけど、程よい重さで、なんだか、すごく嬉しかった。実際にフィルムを入れて写真を撮ったのは、2回くらいのものだけど、暇があると、よく弄くり回していた。その当時は絞りの何たるかを全然知らなかったので、「なんで2.8とか5.6とか中途半端な数字なんだろう」と思ったりしながら。


PCを買ったのは97年の2月だけど、それなりに使いこなせるようになったのは、98年の夏くらいだ。それで画像を扱いたくなって、2万円くらいのスキャナを買った。ディジタル画像に興味を持つと、やっぱりデジカメが気になってくる。でも、デジカメは高かったし、PCのスペックも低かった(Pentium133MHzに2GBのハードディスク)。そしてまた、「買ってどうする?」と考えてみると、適当な答えは思いつかなかった。8万円もするものを買うのに、確固たる目的がないと真剣にお金を貯めようという気にもなれない。だから、ずっと買わずにいた。でも、ずっとPC雑誌のデジカメ関連記事は読んでいた。

そして、2000年の春である。大学に通ったのだ。そうすると、19年間のお年玉の蓄積である50万円が自由に使えるようになった。大学に合格したらスペック的不満が募っていたPCを買い換えようとはずっと思っていたけど、デジカメを買おうかどうかは、ずっと悩んでいた。受験勉強の最中で。というか、受験は「合格したら50万円が使えるから頑張ろう」という一念だけで乗り越えたと言ってもいい。


結局買うことにしたのは、「目的を考えるのはよそう」という結論に達したからである。目的なんて後から付いてくるもんじゃないか。PCだって初めは目的なんかなかった。面白そうだから買って貰ったのだ。それでそれなりの目的を見出すに至っているんだから、デジカメも同じだろう。まぁ、開き直ったわけである。衝動買いができないタイプなので、こんなふうに自分を説得しないとモノを買えないのだ。

それで比較検討の末、5月3日に購入したのがCAMEDIA C−2020ZOOMである。オールマイティなデジカメを買おうと思った結果、これになった。実は5万円くらいで手を打とうと思っていたのだけれど、5万円で中途半端な機種を買うより、8万円するけど、不満のないヤツを買った方が後悔しないだろうと思って奮発したのだ。


 その結果、こうして自分で撮った写真のホームページを作るまでになった。10月30日現在までに撮った写真は、調べてみると989枚に達していた。あっという間にデジカメ・エンスージアストになってしまったのである。「買ったら何をしよう」と悩んでいたなんてウソみたいだ。

デジカメを買ってよかったと思っている。8万円もしたけど、それだけの価値はある。


2000年10月30日