Nikon F
2021年10月27日「マップカメラ」で購入。ハロウィンセールで39,800円のものが34,800円に値下がりしたタイミングで注文。29日着。購入に至る経緯はブログをご覧ください(LINK)。
Nikomat FTNをオーバーホールしてもらい、レンズもいくつかオーバーホールしてもらったところ、15年ぶりくらいにフィルムで撮るようになりました。そんな中で気になってきたのが、Nikon FとF2です。Nikomat FTNもいいカメラですが「Fひと桁」も一度は使ってみたいな、と思い、いろいろと悩んだ結果、Nikon Fを買いました。1959年発売のカメラですが、シリアル番号をもとに調べてみると、手に入れた個体は1969年製のようです。
2021年になって新たにフィルムカメラを買うとは思ってもいませんでした。2005年8月に買ったNikomat FTNが最後でしたから、15年ぶり。
フィルムで写真を撮るのが少し前から流行っているそうです。久しぶりに写真を撮ってみて、私もフィルムに魅力を感じます。どちらがいい悪い、というのではなくて、写真の撮り方のひとつとして、フィルムは魅力的です。
フィルムを使うようになってから、デジタルカメラで撮ると、最初から答えが判っているような、物足りなさを感じました。フィルムカメラにフィルムを通して、眼前にある光景をどう撮ろうかと思案しながら撮影し、現像またはプリントを待つまでの時間。このタイムラグが写真に対する気持ちを高める効果があるんじゃないかと思います。
あと、フィルムで撮ると、解像度、ボケ、周辺減光など、レンズの描写についてデジタルカメラより気にならない。これはフィルムの後でデジタルカメラで撮ると、さすがに綺麗だと思う一方で、細部をそんなに気にしても写真の質とはあまり関係ないんだし、と思うよになってきたので、いいことだと思います。
私はNikon Fのデザインがとても好きです。古いカメラだけれど、ちゃんと使えるのもいい。このカメラが手許にあるだけで「そうだ、私はNikon Fを持っているんだ」という妙な満足感が得られる、そんなカメラです。