オリンパス ペンFマウントレンズ
ハーフサイズにおいて世界で唯一のレンズ交換式一眼レフである、オリンパスPEN Fシリーズ用に採用された口径41mm、フランジバック28.95mmという小さなマウントに取り付けるレンズです。レンズ自体も一眼レフ用というよりは、LあるいはMマウントのレンズのような小ささです。
3本爪のバヨネット式、完全自動絞りと現在においても実用的なシステムであり、かつ趣味的なユニークな存在であるためか、玉数の多い38mm F1.8と100mm以外は大変なプレミアが付いています。
E.Zuiko Auto-W 1:4 f=25mm
念願のペンF用広角レンズ。135規格では35mmの画角で、下掲の38mm(55mm相当)レンズとはいい組み合わせです。
価格はプレミアがついて3万円ほどでした。ペンFは気に入っているカメラなので、高いなあとは思いつつも致し方なしと、2005年10月8日によく行く八百富で購入しました。
使う上で問題となるのはその暗さです。ペンFのファインダーはもともと暗いので、晴天の屋外でないと実用的ではないと思います。ただまあ、気分的に嫌でなければ、深度も容易に深くできますから、ピント合わせにシビアにならなくていい状況を作って日常的に使うこともできるでしょう。
描写はシャープです。被写体が小さくなりすぎない限り、スキャンしてもハーフの欠点を感じさせないだけの性能だと思います。
F.Zuiko Auto-S 1:1.8 f=38mm
ペンF紹介のところにも書きましたが、フィルター枠にあたりがあったので、買い足したものです。もともとのレンズで撮るより、こちらで撮った方が結果がいいように思います。全体としてすっきりとした印象の描写です。やはり使わずにいた間にダメージを受けていたのでしょう。
ペンF純正のキャップもレンズ同様のアタリがあったので、汎用品を使っています。純正のものは中古でもすごく高いので。画像のフードも汎用品で、ほどよい深さがあり、ラバー製なので使わないときにはペタっと折りたたむことができますから便利です。純正の方が恰好いいですけど、中古でも3000円というのはちょっと。レンズ自体が8000円ですからね。
ちなみにこの38mmを135システムに換算すると55mm弱で、広角好きの私にとってはちょっと使いにくいことは確かです。