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2.なぜデジカメに夢中なのか4.こんなデジカメが欲しい


私はデジカメを2台持っているので、それを比較してみたい。


まずは操作性について。


C-2020ZOOMは高い操作性と本格的なマニュアル機能を持つ。だから買ったのだ。事実、操作性はいい。露出補正は十字ボタンだけで掛けることができるし、マニュアル・フォーカスに移行するもの簡単である。シャッタースピード優先、絞り優先AEなどが使えるため、川の流れを撮りたい時や、マクロ撮影で背景をボカしたい時など、いろいろな場面で望みどおりの写真を撮ることができる。さらに高性能であり、広角端開放値F2.0という明るい3倍ズーム・レンズを搭載したカメラとしてはすごく小さい。また露出計内蔵で正しい露出に設定すると、それと分かるので、初心者でも使える。ただ、起動や撮再の切り替え、再生時の画像り切り替えなど、レスポンスは若干遅い。

対するC-1400XLは、珍しいディジタル一眼レフである。スクリーン上でピントは分からないけれど、ファインダーは見やすい。しかし、操作性についてはあまり高いとは言えない。露出補正がメニューの中にあって、掛けようとするとメニューを開く必要がある。C-1400XLはコントラストの高い画像を生成するため、露出補正はこまめに掛けたいのに、である。これには閉口している。また、一眼レフなのにマニュアル機能が一切ない。変だと思う。一眼レフを買うようなユーザーはマニュアル操作をしたいのではないか、と思うのだが、プログラムAEしか搭載されていない。そして、書き込みがすごく遅い。バッファがあるのが一杯になると、割と待つことになる。


次は質感についてだが、C-2020ZOOMも、本体部分は金属製であるが、グリップがプラスティックむき出しなので質感は高いとは言えない。でも、C-1400XLと比較するとまだマシではある。C-1400XLはボディが大きく、しかもプラスティッキーで変に軽く、安物然としている。質感より画質にコストを掛けたのだろうが、これを10万円くらいで買った人はこの質感をどう思っているのだろう(私はデッドストックを3万5800円で買ったので、納得できるが)。


画質は、風景を撮る関係上、C-1400XLの緑の再現性が好きである。コントラストが高いから、露出を外すと白く飛んだり、黒くつぶれたりということはあるのだけれど、頑張っていい写真を撮ろうという気にはなる。C-2020ZOOMは色再現に若干難があるものの、ダイナミック・レンジが広いのか、露出計が優秀なのか、シャッターを押すだけで、ほぼ満足のいく写真が撮れている。信頼できるカメラではある。


しかし、どちらかというとC-1400XLの方が好きなのだ。理由を考えてみたのだが、やはり実際の風景をファインダーで見ながら撮る方が気持ちいいのと、シャッターを押した時の感触がいいこと、そして、電源オンから撮影までの待ち時間が短いから、バッテリ消費が気にして、こまめに電源をオン/オフするという私の使い方をすると、より快適だからだろうと考えられる。


でも、結論としてはどちらもいいカメラである。画質は私が使う限りでは充分高いし、露出を大きく外すことだってない。色も満足がいくものだ。2台を使い分けるのもまた楽しい。気軽にスナップしたい時はC-2020ZOOM、時間をかけてじっくり撮りたい時にはC-1400XLというふうに。もちろん、どちらもこなせるデジカメがベストなんだけど、そこまで求めるとまたお金がかかるので、私はこの2台を使いこなせるように腕を磨きたいと思う。


2000年10月31日