YASHICA Mat-124G


私が初めて買った中判カメラです。6×6という正方形のフォーマットと二眼レフという形態に憧れて、2003年3月14日に八百富写真機店で購入。3万8000円でした。

普及機種として発売されたカメラですから、各部の操作感に精密感はありません。ローライフレックスには到底及ぶべくもないんだろうとは思いますが、手軽に二眼レフで写真を撮るための道具としてみれば、こんなに魅力的なカメラはないと思います。日本で最も遅く発売された二眼レフというだけあって、使いにくさもなく露出計も内蔵されています。これがわりと正確な値を表示してくれるんですよね。また、レンズも単純なテッサータイプですが、性能は充分です。撮影したフィルムをルーペで眺めると、135とは比較にならない情報量に圧倒されます。

フォーマットが大きいわけですから、当然ボディも大きく重い。蛇腹式ではない中判カメラとしてはコンパクトで軽量な方ですが、135フォーマットやハーフ・サイズのカメラを常用している私にとっては、驚くほど大きく、そして重く感じられます。

それに二眼レフという形式上、上からみると正方形に近く、バッグに収めるのが大変です。ケース付きを買って、バッグを使わない方がいいかも知れません。

使う上では、左右が逆のファインダーは慣れが必要です。水平を出すのに、手だけでカメラを動かそうとすると、ファインダー内で左に傾いているということは、カメラの右側を動かして、と頭の中がこんがらがってしまいます。その場合は、体全体を動かすのがいいようです。

大変に使いやすいGA645iを入手したこともあり、メインとして使うことはないと思いますが、楽なカメラに慣れてしまったり、横長のフォーマットに飽きてしまったときに使うにはいいカメラです。


5.中判カメラ(欲しいもの)