フィルム観賞用ツール
リバーサル・フィルムはライトボックス上でルーペを使って見るのが一般的です。安くでも買えますが、やはり最初からちゃんとしたものを買う方がいいように思います。
HCL 5x LOUPE
2003年5月6日、ライトボックスとセットで付いてきたルーペの見え方があまりにひどいので購入しました。ピークのアナスチグマット・ルーペ4倍というのが欲しかったんですが、1万円くらいするので断念し、こちらを買いました。
眼鏡をしてフィルムを見ると端がけられるのと、周辺部がぼやけるのはちょっと問題だと思います。やはりピークのヤツがよかったかなあ、と買い替えを検討しているところです。
ただ、中心部を見る限りにおいては問題がないし、その中心部に主題がある場合が多いので、使えないわけではありません。
私が買ったものは、ボディ下部が取り外し式になっていて画像にある透過光用の黒い金属製のものと、反射光用の透明の樹脂製のものとを排他使用できます。私は前者を付けたままにしていますが、たまにプリントした写真を見るときなどは後者があると意外に便利です。
また、ストラップを取り付けられるようになっていますが、これは使いやすいのか私にはよく分かりません。ルーペを使うデスクが決まっているので。
5倍というのは35mmフルサイズの画面全体を見るには便利ですが、ハーフでも撮るようになったので、もうちょっと高倍率のものも欲しいところです。
FUJICOLOR LIGHT BOX NEW 5000 INVERTER
2004年3月13日、難波シティのキタムラで展示品を税込み4000円で購入。既にハクバの小さくて薄型のものを持っていましたが、より本格的なものを、ということで。ちなみにそのハクバのヤツは後日ヤフオクで3600円で売却しました。
このライトボックスは36EXフィルムのスリーブが一度に見られる上、マウントでも一般的な20コマ収納のシートを載せられるので大変に便利です。その分場所は取りますが、小さいものはその性格上、スペック的には切り捨てられた部分もあるので、やはりある程度しっかりしたものがいいと思います。私もそうとは思いながら、意外と高価(安くとも1万円はします)なので買えずにいたのです。これで4000円なら大満足です。
鉄板を折り曲げて塗装しただけのような外装、コードの中間に取って付けたような古風な回転式のスウィッチなど、いつからモデルチェンジしてないんだ、というような印象がある外観をしていますが、充分に明るいですし、色味に偏りもないようです。ただ、上下がちょっと暗いような感じもします。これはこの個体が展示品だから、というのでもないようで、以前カメラ雑誌で特集されていたときにも輝度の均一性は多少低いようでした。もしかしたら、このあたりも設計が古い部分なのかも知れません。
ただ、実際に使う分には大きな不満はなく、大きいことによる安心感と使いやすさが勝っています。いい買い物だったと思います。
LEICA PRADOVIT 150
2003年10月17日にヤフオクで落札。1万7000円はちょっと高すぎたかな、と今は思いますが、当時はすごく欲しかった。
ポジ・フィルムはライトボックスの上でルーペを使って見るのが色に透明感があって、一番綺麗だと思いますが、見える画像は小さいですし、見る姿勢がすごくせせこましい。それで大きく見られるプロジェクターが欲しくなったわけです。
見ての通りのスライド映写機で、機能としてはオートフォーカス、コマの順送りと逆送り、ピント調整ができる有線リモコン付き。メイカーはライカですが、高級品ではありません。ファンの音と、コマ送りのときのガッチャンという音がすごく大きくて耳障りです。高級機種になるとファンの音は抑制されるようですが、そのあたりはどれだけ映写機にお金をかけるのか、というところですね。あと、オートフォーカスの機構がよく分かりません。ひとコマ目を手動でピント合わせをすれば、後は自動でOK、ということが説明書に書いてありますが、ちゃんと作動しないんです。結局全て手動でピント調節することになって、逆に自動で合わせようとする機能(解除不可)が邪魔です。映写機とスクリーンの距離が関係しているのかなあ。
いろいろと文句を書きましたが、照明を消して、スクリーン上に映写された自分の写真をじっと見るのは悪くないです。暗い室内で明るい映像、というのは映画のようで、ライトボックスで見るよりもワクワクします。また、大きくして見てはじめて分かることもあったりして、たまに使うのは楽しいですね。