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3.デジカメ使用感5.欲しいデジカメ


最近、欲しいデジカメがあったりする。ある特定の機種が面白そうだから欲しいのではない。今持っている2台のデジカメではできないことをしたいと思ってまわりを見たら、私の用途に合うデジカメは発売れていない。というわけで、こういうデジカメを作って欲しい、という提案をしたい。


「したいこと」というのは、質感の高い、手軽に持ち歩くことのできるデジカメの画角の広いレンズで風景を撮りたい、ということである。要求していることは3つだが、手軽に持ち歩けるカメラはいろいろとある。KodakのDC3800や富士フィルムのFinePix4500といったデジカメがそれに当たるが、画角が35㎜前後でしかない。DC3800は珍しく(Kodakとしては普通だが)35㎜を切り、33㎜相当となっているが、FinePix4500は36㎜相当である。ちょっと狭い。

私の持っているC-2020ZOOMは広角側が35㎜相当なのだが、これでは明らかに狭いのだ。このサイトのギャラリーに神社の本尊などを撮ったものがあるが、それはすごく後ずさりして撮っている。後ろに下がれない場合は、やはり屋根などが画面に収まりきらずに切れてしまう。また、風景を撮る場合も35㎜の広さというのは、あまり感動しない。我々が肉眼で見ることのできる広さとあまり変わらないからである。写真というのはやはり、日頃目にできないもの(色や光の具合、そして広さ)を撮ることができるから楽しいのだと思っているので、多くのデジカメの広角側の画角には不満があるのだ。


しかし、フィルム・カメラの方に目を向けると、私が求めているカメラはある。ミノルタのTC-1、リコーのGR1sなどがそうだ。レンズは28㎜の単焦点で、レンズを収納するとフラットになり、軽い。また、ボディ外装にはチタンなどを使い、質感は高い。私が求めているカメラである。

もちろん、どちらも高価なカメラであることは確かだ。前者14万8000円、後者9万5000円とデジカメとしてはそう高くないが、安いカメラが出回っているフィルム・カメラとしてはすごく高い。

でも、小さいわりにマニュアル操作も充実していて、全体的な操作性も高そう(使ったことはない)だし、レンズもきちんと設計したもののようなので、こういうデジカメがリリースされたら、たぶん買うだろうと思う。それが実売10万円だとしても。だって、したいことができるんだから。

最近のデジカメの高級機というと、マニュアル機能てんこもりのズームレンズ付きカメラしかないのはどういうわけだろう。もちろん、そういうカメラも面白いと思う。現にオリンパスのC-2100UltraZoomというカメラは魅力的だ。10倍の手ぶれ補正機能付きレンズはすごく欲しい。しかし、「高級感+コンパクトさ+広角レンズ」というデジカメがひとつくらいあってもいいんじゃないだろうか。


こうして見ると、面白いカメラをリリースするメイカーってあんまりない。困ったことに。

それから、言うまでもないことだが、私が求めた3つの条件をクリアしていても、ノイズまみれの画像や、色がプアな画像を生成するカメラには興味はない。小さくてスタイリッシュだけど画質最悪のカメラっていうのも以前あったから、一応。