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1.写真付きエッセイ3.夏休みの撮影計画


Web上に公開している写真を見れば分かって戴けると思うが、私は基本的に寺社を撮ってきた。といって、歴史的に重要な寺社や伽藍を追いかけるというわけでもない。もちろん、多少は調べたが、それ以上でもそれ以下でもない。


私は何ゆえに寺社ばかり撮ってきたのか、と自問してみたのだが、結局のところ、「寺社の神聖さや荘厳さを撮りたい」と思っているからだろうという結論に達した。私は全然宗教的な人間ではないのだが、寺社に行くと神聖さのようなものを感じることがある。そして、それを撮りたいと思っていたわけである。

それはそれで面白いと思うし、楽しいのだが、寺社というのはあまりに単調なのだ。似たような建物があって、似たような大木があって、似たような雰囲気なのである。特に私は、人ごみを避けてこじんまりしたところにばかり行っているから、その傾向は更に強くなる。もちろん、それが面白いという人だっているだろうことは理解できる。ま、理屈を付けずに簡単に言うと、「寺社ばかりを撮るのに飽きた」ということである。それで、違うものも撮ろうと思っているわけだ。


今興味があるのは、街と人。写真のカテゴリーとしては「スナップ」ということになる。あまり定義が明らかではないのだが、街と人を撮るのがスナップだと私は思っている。もちろん、人がいなくてもいいわけで、人がいそうであればいいのである。なので、街を舞台として生活感を撮る、というのが正確かもしれない。人を撮るというのは、やはりいろいろと面倒があるので、街の中の人、という程度の入れ方の方がいいと思う。面と向かって撮る場合は了解を得ないといけないから。

要するに、街をぶらぶら歩きながら、気になるところとか、面白いところを撮っていきたいと思っている。それで、そのためにいろいろと行きたいな、と思っているわけである。京都の町屋などはありきたりだが興味深いし、奈良町という手もある。また、ちょっと旅行して写真を撮るという手もある。希望としては統一感のある街。金沢とか。

というわけで、カメラを持ってブラブラしたいな、と思っている。

2001年5月28日