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15.21世紀初頭におけるペンEEシリーズの存在意義


写真を一番よく撮っていたのが2000年から2005年頃でした。それから10年以上ぶりにカメラ熱・レンズ熱・写真熱が高まりを見せています。

NEX-6

2017年の末にSONYのNEX-6を中古で購入したおかげで、手持ちの古いレンズを使ってみたり、Eマウントの純正レンズを買ったり、古いレンズを追加で購入したりしながら、以前は興味のなかった画角のよさを知ったり、古いレンズの面白さを再確認したりして、どんどんとのめりこんでいます。


写真を撮るのは楽しいな、と思います。以前は趣ある町並みが被写体でしたが、今は子どもや子どもと遊びに行った近くの公園の草花や虫たち、ちょっと遠出したときの風景など、ひとりで写真を撮りに行くのではなく、家族で遊びに行ったついでにカメラも持って行って、ちょこっと撮る感じです。何が私に写真を撮らせるのかは判りませんが、つい撮ってしまう。


レンズはだいたい古いものをアダプタを介して取り付けて、マニュアルフォーカス(MF)で使っています。オートフォーカス(AF)の超高性能カメラはどうか知りませんが、私が使っているようなカメラだと、どうしてもAFで外しているときがあります。測距点を選択して、意図したところにピントが来ていることをファインダー上でも確認したはずなのに、あとで拡大して見たら、ちょっと後ろの葉っぱにピントが来てるじゃないか、というのはよくあります。そういう失敗よりは、自分の目で確実に合わせて失敗した方が納得できる。自分が悪いんだから。そういう理由でMFが好きなのです。

NEX-6は有機ELのEVFがあるので、ピント合わせのときに拡大できます。またコントラストの高いところをピーキング表示してくれるので、そのふたつを併用しながら、その気になればピントを追い込めます。200mm(135換算300mm)レンズの最短撮影距離程度でも、ピントをちゃんと合わせて、シャッター速度を高くすれば、ビシっとピントが来ます。


最近は50mm(135換算75mm)ばかり使っている気がします。子どもを撮る場合は中望遠がいいのかもしれません。また、ちょっと注視した際の私の見る範囲に近いのかな、と思います。50mmを使っていて「狭いな」と思うことは、思いの外少ないです。105mmだと「狭っ」という感じですし、200mmなどは運動会で遠いところにいる子どもを撮るくらいしか用途が思い浮かびませんが、50mmは好きな画角です。あと、明るいレンズが安くて多いのもよい。


古いレンズの魅力は、「もの自体の存在感」だと思います。私が新品で購入した35mm F1.8(SEL35F18)はシャープだし、明るいし、軽い上に手ぶれ補正も付いています。でも、それを撮影するでもなく取り出して、ヘリコイドの感触を確認したり、絞りリングをカチカチさせたりしません。というか、ピントリングは電源が入っていないと動かないし、絞りリングは存在すらしません。

もちろん、存在感があっても、写真を撮ってみたら全然ダメというのでは興味を失いますが、ちゃんと撮れます。開放だと滲んだりするけれど、そこそこ行けます。


古いレンズに対する興味、子どものいい表情や成長を記録したい気持ち、なんだかよくわからない理由ですが、天気がよくて、お出かけする日は、どんなに近くでもカメラは持っていって写真を撮る。あわよくばフォトジェニックな場所に行きたい。そんな感じです。


2018年7月30日