私とカメラについて(2020年7月)

EOS 5D MarkII + EF 85mm F1.8 USM

このブログを始めるときに、一応私とカメラについての経緯を書いておこう、と思って書いたのが、これこれ。気がつけばもう2年も経っています。最近EOS 5D MarkIIも買ってしまい、このブログのタイトルである”Hello Mirrorless!”というのもどうかな、新しくしようかな、と考えていることもあって、今現在(2020年7月)の状況を書き残しておこうと思います。

前回は2017年の12月にNEX-6を中古で購入したところまで書いていたので、その続きから。

2018年はNEX-6とオート・ニッコールの年だったと言えます。2017年末にNEX-6を買い、最初は手持ちのSMCタクマーなどで遊んでいたのですが、直後に純正の35mm F1.8 OSSと18-55mmを購入したこともあり、2018年初はそれらのAFレンズを使っていました。ただピントに満足がいかない。開放でなく近距離でもないのに、AFで合焦させたはずなのに、拡大するとピントが来ていない。OSSのはずなのに、ブレている。NEX-6がそういうカメラなのか、私が使っている個体の問題かは、よく判らないところですが、何にしても不満でした。それが春先からマウント・アダプタを手に入れて手持ちの古いレンズを使うようになり、FD 50mm F1.8で写真を撮って「おお」となりました。拡大してピントを合わせれば、ちゃんとピントが合う。まあ当たり前です。そして画質も悪くない。症状から考えるとAFが狂っているのかな、と今となっては思いますね。

プラナー50mm F1.7やオート・ニッコールの105mmなどを使ってみて、古いレンズでもちゃんと写真が撮れるし、何より古いレンズはモノとしての魅力に溢れていることに気づきました。そんな中で、広角レンズが欲しくなってきました。135システムのレンズをAPS-CサイズのNEX-6で使うわけですから、最も広角のFD 24mmでも135換算36mm。そんなに広角じゃない。20mmが欲しいなあ、と思っていろいろと調べていたら、ニッコール千夜一夜物語の記事に行き当たり、これいいなあ、と思って買ったのが、NIKKOR-UD Auto 20mm F3.5です。とても格好いいレンズです。

その後もMicro-NIKKOR-P·C Auto 55mm F3.5NIKKOR-S·C Auto 50mm F1.4NIKKOR-O·C Auto 35mm F2NIKKOR-N·C Auto 24mm F2.8も買ってしまいまして、その他にもSuper-Multi-Coated Macro-Takumar 55mm F4も手に入れました。
昔のレンズはAPS-Cで撮る分には、不満はありません。当然ピントもちゃんと合う。

そんなオート・ニッコールを立て続けに買っているさなか、ふと気になってOLYMPUS PEN E-P3というカメラを買いました。
OLYMPUS PEN E-P3は暗部ノイズの多いカメラでした。明るいところで撮るとそんなに気になりませんが、アンダー目にするとてきめんでした。
望遠用にでもしようかと、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rを安くで入手して使ってみると、いい。ボディ内手ブレ補正が効いているのか、小さな撮像素子のおかげか、E-P3のAF性能がいいのか、ピントがバシッと来る。NEX-6とAFレンズでは得られなかった気持ちよさ。マイクロフォーサーズいいなぁ、と思って見ると、興味深いレンズが多い。そして安い。もう売却してしまいましたが、SIGMA 60mm F2.8 DN | Artも、結果的には焦点距離が私には合わなかったのだと思いますが、性能のいいレンズだったと思います。
「レンズはいいんだけど、暗部ノイズがなあ」というのが悩みである以上、行き着くのは「ボディを買う」という結果です。2018年も押し迫った12月31日、AmazonのタイムセールでOLYMPUS OM-D E-M10 Mark IIのレンズキットを購入するに至ります。

2019年はマイクロフォーサーズの年です。
詳細は「メインとしてのマイクロフォーサーズ・システム」と「マイクロフォーサーズ・システムの増強について」に書いてあるので割愛しますが、要するにメインをマイクロフォーサーズにしたわけです。

E-M1+HLD-7(バッテリーグリップ)にM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROを付けると「これで大丈夫」という安心感がすごい。バッテリーを2本入れてあるので、私の使い方だと1日は絶対にもちます。あと、ボディとレンズとも防塵・防滴なので多少の雨が降っても砂っぽいところで風が吹いても安心。レンズは広角開放から、安心して使えます。それに寄れる。とどめに軽量・コンパクト。単焦点は好きですが、旅行のときなどはこのセットがいい。ベスト。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROやM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROも魅力的だとは思いますが、40mm(135換算80mm)を超える焦点距離を使う機会なんて、どれだけあるのか。45mm単焦点と安い40-150mmなら持っている。25mm F1.2というのも興味がありましたが、被写界深度などを考えると開放からF1.4あたりまでって、そんなに使わない。スペックとしては恰好いいし、レンズとしても恰好いいけれど、パナソニックのF1.7でいいじゃないのか。

ボディについてもE-M1 MarkIIは安くなっています。AFも動体の連写も手ブレ補正も進化して、よさそうです。でもE-M1でそのあたりに不満を持ったことは、ほとんどない。運動会のときに、コンティニュアスAFの追随性がもっと高ければ、という気がしましたが、そのためだけにボディを買い足すほどではない。

「E-M1+HLD-7(バッテリーグリップ)にM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROを付けたもの」で満足して、レンズもボディも欲しくなくなってしまったのです。

いやあ、よかった。お金を使うこともないし、写真に邁進しよう。

とはならないのが、ややこしいところです。写真を撮るのは好きですが、それとはまた別の話として、私はカメラとレンズが買いたいんだな、と痛感しました。写真を撮るための道具としてカメラとレンズを所有しているのではない。このホディいいなあ、とか、このレンズいいんじゃないか、いや、これもいいぞ、とか考えたい。考えた上で、「うん、これを買うことにする」と決断して買いたい。そして写真も撮りたい。ああややこしい。

そんなわけで、冒頭の写真のカメラとレンズを買って、梅雨時で写真も撮れず困っているのが、2020年7月初頭の状況です。

写真も撮るし、レンズも買う。ボディはあんまり買わないと思います。

撮りたいのは京都の川床の夕景、欲しいレンズは広角の何か(キヤノンEFマウント)です。

EF 50mm F1.8 STMはもともと持っていて、EF 35mm F2 IS USMを買おうかな、と思っていたのですが、どちらかというと望遠が最近好きなので、EF 85mm F1.8 USMを買い足して、でも、広角も欲しいなあ、と考えているところです。夕景などは28mmとか35mmがいいのかな、と思うのですが、それだけで1日となると、ちょっと厳しいので、広角ズームレンズとかいいのかな。
SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Artなんて、私にとってはちょうどいい焦点距離だなあ、と思うのですが、F2なので大きくて重い。940gなのでEOS 5D MarkIIに付けると1.73kg(バッテリ・メディア除く)。ちょっと持ち出す、という感じじゃない。

20-35mmでF4くらいでいいから、手ブレ補正付きで比較的軽量・コンパクトなレンズがあればなあ。