メインとしてのマイクロフォーサーズ・システム

NEX-6

2017年の末に、古い手持ちのレンズが使えて楽しそう、という理由でNEX-6の中古を買いました。
Eマウントレンズも買いましたが、AUTO NIKKORが気に入って、もともと持っていた28mm F2.8(Ai-S)、50mm F2、105mm F2.5、200mm F4以外に、20mm F3.5、24mm F2.8、35mm F2、50mm F1.4、Micro 55mm F3.5を購入して、古いレンズで遊んでいました。
比較的安価で、もの自体が魅力的で、撮って楽しい。マニュアル・フォーカスは全く苦にならないというか、EVFで拡大もできるし明るいから、昔よりずっと楽。

NEX-6の場合、どちらかというとAFの方が信用できない。35mm F1.8 OSSを買いましたが、ピントがビシッと来ない。被写界深度の問題なのか、被写体ぶれなのか、手ぶれ補正の効きが良くないのか。そういうことに思い悩むくらいなら、マニュアル・フォーカスの方が納得できる。でも、いつも古いレンズでマニュアル・フォーカス、とはいかないものです。ちょっとしたお出かけでカメラを持っていくシーンなどは、AFでビシッと合わせたい。

そんなちょっとした不満から、違うカメラを模索し始めて、Eマウントの別のカメラでなくて、違うマウントの方がいいかな、と。
Eマウントだとα6500などはボディ内手ぶれ補正があってよさそうですが、10万円くらいします。α6000は安いですが、EVFや外装がチープです。それに、APS-CのEマウントはあんまり元気がない。フルサイズの元気さと比較すると、忘れられている感が強い。
富士フイルムのXマウントもよさそうで、デザインも好きだし、単焦点レンズの充実具合も魅力的です。カメラも古いものは中古で安く買えます。ただ、富士フイルムの画像については、古い話ですがスーパーCCDハニカムの頃から、あまり好みじゃない。色がいい、という話もありますけど、色なんてRAW現像でなんとでもできるんじゃないか、という気持ちもありました。

E-P3

それにまあ、新しいカメラを買っても、問題が解決できるかどうかも分からないし、お試し的に安いマイクロフォーサーズのカメラを買おうかな、という気持ちになっていたところで見つけたのが、OLYMPUS E-P3+VF-2で16,000円、という中古。予備バッテリーとケーブルレリーズ付き。当時E-P3は1万円台前半、VF-2単体でも1万円程度しましたから、これはお買い得。しかも、ネットでしたが最寄り店舗に取り寄せて確認できる、というので、ものは試しと買ってみました。レンズは、まず手持ちの古いものとボディキャップレンズ。

問題はノイズでした。下調べが足りなかっただけですが、暗部ノイズがすごい。ぞわぞわ。あと、VF-2の解像度だとマニュアルフォーカスでピントが合わせにくい。拡大してもピントの山がつかみにくい。

とはいうものの、望遠ズームレンズを試しに買ってみました。約1万円。40~150mmで望遠端は135換算300mm、手ぶれ補正もあるし、子どもを撮るにはノイズ云々よりも写っていることが大切なシーンもあるので、使いではあります。
すると、AFも速いし、ピントがバシッと来る。手ぶれ補正が効いているのか、ブレも気にならない。それならば、とSIGMAの60mm F2.8を購入。135換算120mm。これは評判通り、いいレンズです。
ついでに、安い標準ズームレンズ(14-42mm)と広角レンズ(17mm F2.8)も買いました。

E-M10 MarkII

でもまあ気になるのはノイズなわけで、いろいろと悩んだ結果、よりよいマイクロフォーサーズのカメラを買おうじゃないか、と、E-M5 MarkIIやE-M1の中古などを検討した結果、OM-D E-M10 MarkII(以下E-M10Mk2)をAmazonのタイムセールで購入しました。4万4799円。それが2018年の末です。
使ってみたら「これでいい、これがいい」という感じです。AFは迷うこともありますが、まあ正確。あと5軸の手ぶれ補正は評判通り効く。4段分と最新機種と比較すると1.5段くらい劣りますけど、充分です。あと、ボディはコンパクトですが、しっかりしています。ダイヤルの操作感もよく、カスタマイズ可能なボタンが多くてよい。メインになる予感がしました。

結局レンズは広角側から17mm F2.8(OLYMPUS)、25mm F1.7(Panasonic)、30mm F1.4(SIGMA)、60mm F2.8(SIGMA)、ズームは電動じゃない沈胴の14-42mmと安い40-150mm。
17mm F2.8があまり高性能ではないのと、AFの音がうるさいのが気になっていて、OLYMPUSの17mm F1.8かSIGMAの16mm F1.4がよさそうなんですが、30,000円以上するのがネック。最近は望遠よりの画角が好きになってきているので、そんなに頻用する画角じゃないから、いささか高い。

そんなときに知ったのが、マップカメラの下取りです。使用頻度の低いレンズやカメラを売却したことは何度かありますが、下取りは初めて。
何よりも分かりやすいのが、買取価格が固定の商品があること。買取の最高価格を明記しているサイトは多いですが、これが曲者です。そこまでいくことはほとんどない。商売上はよくわかる手法ですが、売る方としては不安です。
その点買取価格固定の場合は、比較的新しくて人気があることが前提のようですし、程度がいいものの場合は、オークションサイトなどに出せばずっと高く売れる可能性はありますが、面倒がない。買取用の発送キットを送ってもらって、そこに入れて、集荷してもらうだけ。無料。また下取りの場合は+10%で、過去にマップカメラでレンズを買ったりしていると、3%UPシールもくれるので+13%。試算してみると、わりといいお値段になってくる。

ちょうど、下取り増額15%キャンペーンを開催中だったので、いろいろと売却しました。

売却したレンズは下記の通り。

1.PENTAX DA16-45mm F4ED AL
買取価格:6,000円

悪いレンズではないと思うのだけれど、K10Dの使用頻度が低いので売却。K10Dは古いレンズ用として使おうと思っている。

2.PENTAX FA50mm F1.7
買取価格:5,130円

わりと最近手に入れたのだけど、モーター音が大きいのと、K10DのAFがイマイチ信用できないので、ほとんど使わないため売却。

3.OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
買取価格:7,000円

本体のみと4,000円しか違わなかったのでレンズ付きにした。使ってみたところ、そんなに面白いものでもないので売却。

4.OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
買取価格:4,500円

画角としては好きだし、パンケーキサイズもいいのだが、モーター音がうるさく、歪曲もまあまああるのが不満点。

5.OLYMPUS ボディキャップレンズ BCL-1580
買取価格:900円

初めてのマイクロフォーサーズ用レンズして買ってみたものだが、私はやはりトリプレット特有の周辺光量落ちと像の流れは許容できない。

6.SONY E 18-55mm F3.5-5.6 OSS(SEL1855)
買取価格:2,500円
性能的に満足できないため売却。安いけど0円ではないだけマシ。

合計:26,030円
下取り増額15%アップキャンペーン利用
26,030+3,905=29,935円

まず、ペンタックスの一眼レフはほとんど使わなくなっているので、AFレンズを売却。M42アダプタを持っているのでタクマー用として。
次に、NEX-6は古いレンズ専用でいい。35mm F1.8 OSSは、まあ新品で買ったのと、いいレンズではありますし、135換算50mmというのは好きな画角なので置いてありますが、標準ズームは使いません。
そしてマイクロフォーサーズの納得いかないレンズを売却。

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8

上記6本を下取りに出して、17mm F1.8を購入しました。差額5000円程度。

17mm F1.8は使いやすいレンズです。AFも静かで速いし、被写界深度も浅くなりすぎない。F2.8ほどではありませんが、コンパクトなのもよい。文章が長くなってきましたが、まだマイクロフォーサーズがメイン、というのでもありません。気に入っている、程度で。

メインとはなにか、というと、すべての用途をこなせる、という意味です。

ブログやサイトの素材を撮影する場合、EOS 30Dを使っています。理由はフラッシュがあるから。やはりブツ撮りはフラッシュがあると綺麗です。天井バウンスして撮ると、明るさをちょっと調整するだけで、カメラやレンズの紹介に使える写真が撮れます。あと、ごくたまにですが、室内で写真を撮る必要がある場合や、稀ですがポートレイトを撮るときなども、あるとないでは全然違います。

フラッシュってわりと高いんですよね。E-M5 MarkII用のFL-LM3という小さいけれどバウンスできるフラッシュがあって、7,000円くらいなので、便利かも、と思って中古を買いましたが、駄目でした。光量が足りない。となるとFL-600Rになって、2万円半ばはする。そんなお金があったらレンズを買いたいタイプなので、却下。

そんな折に、タイムリーとしか言いようがありませんが、オリンパスのメールマガジンで、フラッシュのアウトレット販売のお知らせがありました。FL-600Rが約2万円。最安です。これいいなと思ってカートに入れて、ふと見たらFL-900Rが22,737円。安い、安すぎる。メルマガが来て1時間以内に注文しました。商品が届いて、いろいろと試してみると、もともと持っていたキヤノンの430EX IIより大光量ですし、連写にも対応していて快適でした。

EOS 30Dと17-40mm

マップカメラの下取り価格を調べると430EX IIは6,000円。まあまあ高い。あと、そうなるとEOS 30Dの使用頻度は低くなると思うので、レンズも売ろうかな、という気持ちになります。17-40mm F4 Lは35,000円。さすがLレンズ。10年以上前に78,000円くらいで買いましたから、悪くない価格です。いいレンズだとは思いますが、EOS 30Dにこのレンズを付けて撮影するシーンって、今となってはほとんどありません。

1.Canon スピードライト 430EX II
買取価格:6,000円

2.Canon EF17-40mm F4L USM
買取価格:35,000円

合計:41,000円

下取り10%アップ+3%UPシール使用
41,000+4,100+1,230=46,330円

E-M1+M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8

FL-900RをE-M10Mk2に取り付けると、グリップが薄くて手首に来るというのもあり、E-M1の中古を買うことにしました。美品。

マイクロフォーサーズ機3台体制で、すべての撮影シーンに対応できるシステムになっています。
マクロレンズなどもほしいところですが、お気に入りのマイクロニッコールで対応しようと思っています。