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2.50mmレンズ購入4.コンパクト・カメラが欲しい


BESSA-Rについては以前から何度か触れています。何度も魅力的だとは思いつつも、最終的には買わずに現在に至ります。

買わなかった原因は外装が樹脂製であるために質感が低いという点です。これ以外にも細かい不満はなくもないのですが、結局はこれがあったから買わなかったと言えるでしょう。

ただ、この質感の問題について突き詰めてみると、「期待するほどのものではない」というようなことがWeb上でも雑誌にも書いてあったので、「そうか、期待するほどの質感ではないのか」と思っていた、というだけのことです。もちろん実際に触ってみたかったのですが、大抵のカメラは触れるようになっているビックカメラですら、BESSA-Rはケースの中に入っていて、触れないのです。店員さんに頼んで出してもらうこともできるのですが、買う気もないのにわざわざ出してもらうのは気が引けるので、実物を触ることなく、「質感がいい」という記述がどこにもなかったこともあって「質感が低いんだ」と信じ込んでしまいました。


それが先日、ヨドバシカメラに行くとBESSA-Rが触れる状態で展示してあり、じっくりと触ることができました。触ってみるとそう質感が低いわけではありませんでした。というよりも、「おっ、これはいいじゃないか」と思いました。前述の通り、外装はプラスティックなのですが、言われないとそうとは分かりにくくなっています。塗装がいいのと、フレームと巻き上げレヴァーやシャッターダイヤルが金属製なのとで、持った時に程よい重量感としっかり感があるからだと思います。それにファインダーも明るくて見やすい。どこが「期待するほどのことはない質感」なんだと思いました。横にライカのM6TTLがあったのですが、「これが20万円弱するんなら、私は6万8000円のBESSA-Rでいいや」と強く思いました。

こういうことから私は考えたのですが、BESSA-Rに対して「期待するほどの質感ではない」という記述を行った人は、ライカM3とかそのあたりの「超高質感」カメラを持っているのではないでしょうか。私はM3を触ったことがありませんが、「触るだけで満足できるほどの質感である」という記述をよく目にしますから、それはそれは素晴らしいのでしょう。だから、それを知っている人がBESSA-Rを触ると「期待するほどの質感ではない」という記述をするに至るのではないでしょうか。


上の推察が当たっているか否かはどうでもよくて、何にしても「私にとってBESSA-Rは充分満足できるだけの質感を有するカメラである」ということがヨドバシカメラの店頭で判明した、というのが嬉しくて、こういう文章を書いているのです。

その事実が何を意味するかというと、「BESSA-Rを買わない理由がない」ということを意味し、端的に表現すると「BESSA-Rがすごく欲しい」ということです。


やっと「BESSA-Rが欲しい」という本題に入ったので、前述の「細かい不満」について、内容と何ゆえに細かいのかを説明します。

まず純正レンズのラインナップにはウルトロン28mm F1.9 アスフェリカルという7万5000円もするレンズしかないという点です。ライカ・スクリュー・マウントのカメラなので、他のメイカーはあるのですが、メインとなる28mmレンズは古いレンズを使いたくないし、かといって他のメイカーの新品となると更に高いのが現状です。しかし、3万円と安いカラースコパー 35mm F2.5Pが存在するので、それを標準として使えばいいのではないか、という気もします。28mmレンズは一眼レフ用に2本もありますし、BESSA-Rには28mm用のブライト・フレームがないですから。

次にレンジフィンダーなので、やはりパララックスがあるという点です。しかし、きっちりとフレーミングする機会はそうないですし、そうする必要があれば一眼レフを使えばいいわけですから、「散歩カメラとして気楽に使うBESSA-R」という位置付けならば問題ないと言えます。


こうして考えると、私にとってBESSA-Rは一眼レフが2台もあるから買えるカメラのようです。上記の2点は一眼レフがない状態では、大変大きな問題点、となりますから。

まぁ、上記の内容を無意味にしてしまうほどに深刻な問題は別にあって、何のことはない、お金がなくて買えない、ということです。ただ、お金というのは出て行くばかりが能じゃない性質のものなので来年には買えるんじゃないかと思っています。

「うん。シルヴァーのBESSA-Rにカラースコパー35mm F2.5Pとサイド・グリップを付けて、初春の町を散歩しつつ写真を撮る日が待ち遠しいなぁ」と頬を綻ばせてしまいます。


2001年12月19日


13.2台目のカメラ選び(フィルムへの移行)

14.NewFM2購入に至るまでの長い話(フィルムへの移行)