夏の美山(2022年)

2018年、2020年、2021年そして今年。もう4回目。

海の日をからめた連休に、子どもたちの保育所時代からの友達家族が美山の「河鹿荘」に集まって、ワイワイ遊ぶのが恒例行事になっています。今回は6家族。過去最大規模。3家族はキャンプ、3家族は宿泊施設。私たちは後者。

小学校が別々になって、このイベントでしか会わない子もいて、娘などはとても楽しみにしている様子。

カメラは久しぶりのEOS 650。レンズは28mm40mm50mmを持参するも、使ったのは50mmのみ。フィルムはILFORD XP2 SUPER 400×2、KODAK GOLD 200×2、FUJI NEOPAN ACROS 100II×1の5本を持参。使ったのは前2者を1本ずつ。デジカメは安定のRX100を持参。

前回は「スプリングスひよし」で昼食をとってから合流しました。昼からの方が川遊びも寒くないし、朝もゆっくりできていいんじゃないかと思っていたら、娘が早めに行きたいというので、朝7時すぎに出発。途中で頼まれていた花火を買い、9時半過ぎには着。

写真的にいうと、初日はKODAK GOLD 200で子どもたちの写真を撮り、夕方に撮り切ったのでILFORD XPS SUPER 400を通し、バーベキュー風景を少し撮影。翌朝「かやぶきの里」へ、という内容。

キャンプ場から川に至る道。ワクワクしますね。夏本番、という雰囲気ですが、このあたりは木々が多いからか、そんなに暑くない。涼しいとまではいかないのですが、まあ暑いけど耐えられる範囲。日陰に入ると、全然苦にならない。

濁流

いつもはこのあたりから川に飛び込むのですが、初日は前夜の雨の影響か増水していて流れも早く、中には入れない状態。残念ですが、河原で遊ぶことに。

水量が多い
完成したダム的なもの

なぜ子どもは川に石を投げ込みたがるのかよくわかりませんが、まあ、人も少ないし大丈夫でしょう。あとは水切りなどをしていると、誰かが石を積み上げはじめて、「ダムを作ろう」ということになりました。

ダムというか、河原から石を積んでいってコの字型囲んだもの(写真参照)。大きい石から小さい石までをうまく組み合わせて強固なものに仕上げていく感じが楽しそうです。私も大きな石を集めるのを手伝いました。捕まえた魚をそこに入れたりして楽しんでいました。途中でカニもいたのですが、逃げられました。

夜はバーベキューと、子どもたちは花火。昨年は花火の写真を撮りましたが、今回はお父さんたちと話している間に終わっていました。ちょうど帰ろうかという頃になって雨が降り出し、傘を持っていなかったので、雨に打たれながら歩いていると、酔っていることもあってか、「雨に唄えば」みたいだな、と楽しい気持ちになってきました。

宿に帰って大浴場で雨と汗を流し、売店でアイスを買いました。その時点で夜9時。部屋に戻ってすぐに私はダウンしていたのですが、妻によると、子どもたちはその後も友達の部屋を渡り歩いて大騒ぎしたあと、12時過ぎに部屋に帰ってきました。友達と一緒に寝る、とかでうるさくしていたのですが、さすがに疲れたのか朝までぐっすりでした。

翌朝、朝食は外で食べられるお弁当仕様になっているので、キャンプ場に移動して、みんなで食べました。

「かやぶきの里」の駐車場が午前9時にオープンするので、それに合わせて車で移動。今回はひとり。天気は曇りで少し残念ですが、少し霧がかかっていい雰囲気。ものすごい湿度ですが、梅雨らしくて悪くない。

今回は「知井八幡神社」をメインに撮ろうと思っていたので、駐車場からぶらぶら歩いて写真を撮りながら神社まで移動。まずはポストのところに行くと紫陽花が咲いていました。

EOS 650はシャッター速度が1/2000まであり、また薄暗いシーンが多かったこともあり、今回はわりと絞りを開き気味にすることが多く、意識してボケを取り入れることにしました。

露出はすべて絞り優先。自動巻き上げ、自動露出、オートフォーカスとなると、古い一眼レフとはいえ、新しいカメラと使用感は大差ありません。撮影した写真を即座に確認できないだけ。

まだ紫陽花が綺麗
モノクロでも紫陽花

ピント位置を紫陽花に置いたものと、ポストに置いたものの2タイプ撮りましたが、こちらをチョイス。

どこを切り取ってもフォトジェニック

ぶらぶらと歩きながら、気になる画角をぽつぽつ撮りながら神社に近づくと、鳥居に見たことのない縄のようなものが設置されています。近寄ってみると説明が貼ってありました。6月の晦日に行われる「夏越の祓え」という行事で使われる「茅の輪」だそうです。「夏越の祓え」というのは、半年分の穢れを落とし、後の半年の健康と厄除けを祈願する行事だそうで、茅の輪をくぐることで厄落としをするようです。初めて見ましたし、知りました。私も早速くぐって、お参り。モノクロもいいけど、カラーも捨てがたい。

茅の輪
カラーでも

神社のいろいろなところが苔生して、木々のグリーンのグラデーションとあいまって、とても神秘的で厳かな雰囲気を醸し出していました。

境内
本殿

シャッター速度が1/1000までしかないカメラでISO400のフィルムを晴天下で撮ることが多く、どうしても絞り込まざるをえないことが多いので、前述の通り、今回はボケを生かして撮影するように意識していました。何でもかんでも開放で撮ればいい、というわけではないと思いますが、ボケると楽しいですからね。

梅雨らしい湿度を感じる写真だな、と思います。鮮やかな稲穂の緑と、奥の山の濃い緑の対比が綺麗だったので撮りました。こういうのはカラー写真だからこそ、という感じがします。

稲のグリーン
必ず撮る画角
映り込み
現代的なレンズって感じがします
ポストを入れて

ほとんど同じシーンをモノクロとカラー(デジタル)で撮っていて、記事を書くにあたり、印象的なコマをピックアップして使っています。

カラーで撮った写真をグレースケールに変換すればモノクロ画像は得られます。とはいえ、モノクロ画像という結果だけが欲しいわけじゃなくて、モノクロフィルムを通したフィルムカメラで撮るのが楽しい。「モノクロでこのシーンを撮ったらどうなるかな」と考えながら撮影するのが好きです。

フィルムの一眼レフにRX100というスタイルが定着してきていますが、ふと、デジタル一眼かミラーレスに、フィルムのコンパクトっていうのもありじゃないか、という気がしたのですが、突き詰めるとややこしいことになりそうなので、考えないことにします。

来年もまた行けるといいな。カフェやお店がいろいろとあるので、家族と寄り道をたくさんしながら、写真は二の次な感じで行きたいところです。