ニッコールレンズのオーバーホール(2)

猪苗代カメラ工房オーバーホールしてもらったレンズは、価格にも仕上がりにも満足しています。特にレンズが汚れていたとは思っていませんでしたが、戻ってきたレンズを見ると、明らかにクリアになり、ヘリコイドもいいトルク感で、とても気持ちがいい。

NIKKOR-S·C Auto 50mm F1.4

2021年の10月にお願いしたのは、NIKKOR-H Auto 50mm F2NIKKOR-N·C Auto 24mm F2.8NIKKOR-UD Auto 20mm F3.5の3本。

ニッコールオート世代のレンズがとても好きです。ピントリングがすべて金属製です。ただ、ペイントらしく、しっとりとしています。初期のものは先端がシルバーで、マルチコート化される頃には、ブラックになりますが、どちらもいい。

そんなわけで、今回はNIKKOR-O·C Auto 35mm F2NIKKOR-S·C Auto 50mm F1.4をオーバーホールに出しました。2021年12月11日に発送したので、年内は難しいような気もします。今は見積もり待ちの段階です。

実は、もっと早くオーバーホールに出すつもりだったのですが、前回にお願いした3本の試し撮りも終わり、そろそろ次もお願いしようかな、と思った11月半ば、猪苗代カメラ工房のサイトを見ると、しばらく休む、とのことで、困ったな、と思っていたのです。他の修理屋さんもありますが、前回良かったし、新しいところにお願いして何かあっても嫌だし、と思って待っていました。

週に一回くらいはチェックしていたら、12月に入って、しばらく休む旨の表示がなくなっているのを発見。週末に電話してみたら、営業されている、ということで、お願いすることにしました。

NIKKOR-O·C Auto 35mm F2

35mm F2と50mm F1.4は、大好きなニッコールレンズの中でも、特に気に入っているレンズです。特に50mm F1.4は、その質感、重量感、風格に圧倒され、以降ニッコールオートを買い揃えるきっかけになりました。35mm F2も使いやすい画角と明るさで、とても信頼しています。

もともと、2本ともヘリコイドの感触は悪くない方だと思っていたのに、オーバーホールしてもらったレンズのヘリコイドを触ってみたら、やっぱりマシなだけでスカスカ気味だったんだな、と実感しました。

カラーネガフィルムも使うようになり、マルチコートの意味もあるでしょうから、仕上がりが今から楽しみです。

費用的には、前回の流れからすると、2万円台半ばから後半、という感じだと思っていますが、50mm F1.4は薄クモリあり、という個体なので、どうなるかわかりません。

明るいレンズなので、ISO100のフィルムで、絞りを開きぎみして撮影もしたいところです。

まだ見積もりも出ていませんが、今から完成が待ち遠しい。

オーバーホール完了

2021年12月31日、レンズが戻ってきました。費用はそれぞれ11,000円(税別)。試し撮りをするのが今から楽しみです。

戻ってきたレンズ