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1.デジカメの問題点3.デジカメもやるじゃないか


一時はデジカメに愛想を尽かしてフィルム・カメラに移行した私ですが、またデジカメに接近しつつあります。それはデジカメが進化したからでも、私の考えが間違っていたからでもなく、私にとってのデジカメの位置が変化したからに他なりません。


デジカメを購入したのが2000年の5月で、約1年後にフィルム・カメラに移行する決心をしました。理由については、以前に書いた文章(LINK)を見て戴ければ分かりますが、今から考えると結局のところ、私にとってデジカメはメインになりえなかった、という点にあると思います。

画質はレンズとフィルムによるので置くとして、操作性、使い勝手という面において、MF機械式シャッターの一眼レフに勝るものなどないと私は考えています。フィルムを巻き上げて、シャッタースピード(あるいは絞り)を設定し、露出計を見ながら絞り(あるいはシャッタースピード)を合わせる、というのは、最もプリミティヴでありながら、最も優れた方法であると思います。更に操作性をきっちりと体感できる操作感があるわけですから、向かうところ敵なし、という印象があります。露出計以外に電池はいらないので、交換サイクルは年単位ですし。

そして、画質については、ネガカラーで撮ってフジカラーCDという方法でディジタル化していますが、デジカメよりは確実に高画質です。


では、どこにデジカメが入り込む余地があるのか。それは言い尽くされていることですが、やはり「手軽さ」です。私は最終的にWebサイトにアップするのが目的なので、直にディジタル画像として保存するデジカメは大変便利です。そして、現像代がかからないですし、撮ったその場で画像を確認できます。

その美点はデジカメをメインとして使っていた時点から認識していたわけですが、フィルム・カメラという比較対象を具体的に設定することによって、実感として認識することができるようになります。そしてそのデジカメの美点というのは、フィルム・カメラの欠点の表裏でもあります。


結局、フィルム・カメラにはフィルム・カメラの、デジカメにはデジカメのいいところがあって、それを分かって使い分けることができれば、どちらかだけを使うよりもずっと快適である、ということです。こうして書くと当然なんですけど。


そこで、私の撮影スタイル(というか散歩スタイルですけど)に則してその使い分け方を考えてみようと思います。

具体的なスタイルというのは、魅力的な町並みのあるところを何度か散歩し、納得できる写真が撮れた後に、その町並みの解説を写真とともにサイトに掲載するというものです。


デジカメは手軽に使えるので、初めて散歩に行く場合には便利です。どんなところなのかな、と思いながら町を歩きながら気になる画角を押さえて行く、という使い方をするには、撮影の際にかかるコストを考える必要のないデジカメが便利ですし、そういう試験的な散歩では撮ってすぐ(その場でも、帰宅後のPC上でも)に画像を見られるのは重要なところです。

要するに、次に画質本位の写真を撮るためのロケーション・ハンティングとして位置づける、ということです。もちろん、その場合にいい写真が撮れたら、サイトに載せますが。

デジカメで撮った画像には絞り、シャッタースピード、焦点距離などが記録されているので、持っていくべきフィルムの感度やレンズの焦点距離を見極めるのも容易いと思います。

そうして、フィルム・カメラのご登場と相成るわけですね。最低限のコストで、最大限の効果、というのが、この方法の目指すところになります。


今のところ、これは机上の論でしかないので、できるだけ早く実践に移したいと思います。


2003年2月3日