2024年10月14日に妻からの誕生日プレゼントとして手に入れたLeica IIIf。経緯は以前に書いた通りです。
10月20日にフィルムの現像が仕上がったとの連絡を受け、試し撮りの結果を確認できました。問題がないようでひと安心しています。その時にINDUSTAR-22 5cm F3.5を付けて撮影した結果をいくつか載せておきます。絞り込んでいるせいもありますが、破綻ない写りです。
ライカを実用できてとても嬉しい。
Laica IIIfがどのようなカメラかは、詳しいサイトがたくさんあるのでそちらをご参照いただくとして、少し使ってみた感想などを書きたいと思います。
手にしたときの印象は、小さくて軽い。そしてがっしりしている。
手許にあるキッチンスケールで測ってみたところ、ボディ単体だと410gでした。INDUSTAR-22 5cm F3.5が106gなので、合わせて516g。軽量コンパクトが売りのOM-1でもボディだけで490gですから、軽く感じるのも当然です。小ささに関しては、ミラーボックスとペンタプリズムがない薄さが小ささを強調しているように感じます。がっしり感は底蓋のみ開く仕組み故だと思います。開口部が小さい分、強度が高いのでしょう。そのせいでフィルム装填にコツがいるわけですが。
フィルム装填はベロを長くカットするのが正式な方法で、底蓋を開いた部分のイラストにも明記されています。ベロをカットするための純正ガイド「ABLON」があるくらいです。それが3万円近くするのがライカらしい。欲しい気持ちはちょっとあります。それはともかく、私が購入したお店で教えてもらったのは「バルブでシャッター幕を退避させた状態で装填する」という方法です。カットする際にささくれが発生する可能性があり、それに起因したフィルムの小片がカメラ内に入り込むと故障の可能性がある、というので安心な気がしています。
フィルムを1本通して撮影した限り、ピント合わせは快適でした。視度補正もできて、倍率も高めなので、ファインダーの暗い一眼レフに開放F値の大きな広角レンズを付けた場合よりもピントは合わせやすいかもしれません。ファインダーは小さいけれど明るいし、綺麗に見えます。ピント合わせと構図決定の分業制。
巻き上げノブは軽くて操作感はいいです。巻き上げレバーよりも古い方式ではありますが、ノブ式が致命的に不便なわけでもないし、レバー式になって画期的に便利、というものでもないようです。巻き戻しに関しては、クランク式が圧倒的に早いですが、一分一秒を争う写真を撮っているわけじゃないので、痛痒はなし。
シャッター速度変更は巻き上げ後、というのが戸惑うかと思っていましたが、私は無意識にシャッターを切ったら即巻き上げるみたいで、問題なかったです。
そんなわけで気になるのがレンズです。INDUSTAR-22 5cm F3.5だけで満足できないであろうことは、買う前から判っていました。
まず焦点距離をどうするか。50mmはすでにありますが、もう少し明るい50mmが欲しいところで、あとは35mmも使ってみたい。35mmを使うならファインダーも入手する必要があるのも懸念事項です。高い。
バルナックライカといえばエルマーです。エルマーもいいし、たぶん買うことになるとは思うのだけれど、今はいいかな、とも思います。というのはレンズ構成は違いますが、INDUSTAR-22 5cm F3.5はエルマーコピーなので、外観も操作性も似通っています。似通っているからこそ判る違いもあるかと思いますが、それはまたの機会で、今はもう少し明るめのレンズが欲しい。
まず、どんなレンズがあるのかな、と思って調べてみました。
50mmで言うと、ライツ製ならズマール、ズミタール、ズミクロン。どれも50mm F2で沈胴式。この中では価格と性能の面で、ズミタールが面白そうだと思います。あとは日本製のレンズです。ニコン、キヤノンはもちろん、富士写真フイルム、小西六、東京光学などたくさんのメーカーが生産しており、暗いものから明るいものまで、様々あります。
その当時はライカコピーを様々な日本メーカーが生産していたので、それに取り付けるレンズもたくさんあるわけです。メリットは安いこと。デメリットは結局ライツ製が気になることは確か、という点です。日本製のレンズも実用に足る程度のものはそこそこのお値段がするわけで、最初からズミタールあたりを手にいれるのが、結局はお得な気がしています。
しかし、ライカ関連の商品の価格を見ていると、金銭感覚が狂ってきます。5万円を超えるレンズなんてほとんど買ったことがありませんが、ズミクロン F2あたりの綺麗なものが10万円を切っていると「お、安い」と一瞬感じてしまうときがあって、危ない。高くとも5万円くらいで何とかしたいところです。