ハーフで撮る伏見

2023年12月3日、チャイカ2を持って伏見に行ってきました。購入してから24EXのフィルムを1本しか通していなかったチャイカ2を久しぶりに使おう、というのが今回の主目的。いつものようにデジタルはRX100。露出計は最近入手した、セコニックのオートリーダー

今回は伏見港公園から宇治川派流に沿って歩き、寺田屋あたりで竜馬通り商店街へ入り、納屋町商店街、大手筋商店街を経て伏見桃山駅まで歩くルート。2021年12月に行ったときよりも、ずっと暖かくて快適な散歩でした。2月にもNikon Dfの試写を兼ねて歩いていますから、今年は2回目。少なくとも年に1回くらいは行きたくなる場所です。

三脚穴にピークデザインのアンカーマウントを固定し、そこにリストストラップをつけて持ち歩いたのですが、とても不便でした。右手にチャイカ2、左ポケットに露出計、となるとRX100がとても使いにくい。しかも、最初のうちは露出を記録しようとメモとペンを使っていたので、手が2本ではどうやっても間に合わない。途中からRX100と露出記録は放棄し、チャイカ2の撮影に集中しました。やはりカメラはネックストラップが使いやすいと思いました。

絞りはレンズ全面にあり、シャッター速度ダイヤルは軍艦部にあるのですが、埋込式で露出部が小さく回しづらい。詳細はこちらをご覧ください。使いやすいカメラではないけれど、致命的に使いにくいわけではなく、まあ普通に使えます。

先日、久しぶりに『森山大道 路上スナップのススメ』という本を読んで、試してみようと思ったことがありました。下に引用します。

「スナップ撮影を始めるにあたって、もっとも大事なことは何ですか?」

 本書の企画が立ち上がったとき、森山大道に真っ先にぶつけた質問だ。

 この質問に当人は、飽きもせずこう答えた。飽きもせずというのは、これまで彼が、同様の質問に対する同様の受け答えを、おそらく幾百、幾千と繰り返してきたからだ。

「何が大事かと聞かれたら、僕は必ずこう答えてきた。『とにかく表へ出ろ』と。そして、『歩け、とにかく歩け。それから、中途半端なコンセプトなどいったん捨てて、何でもかんでも、そのとき気になったものを、躊躇なくすべて撮れ』と」

『森山大道 路上スナップのススメ』森山大道 仲本剛著 光文社新書(2010 p6)

「そのとき気になったものを、躊躇なくすべて撮る」か。街をうろうろと歩きながら写真を撮るのが好きです。ただ、あまりたくさん撮る方ではないと思います。気になっても、まあ撮らなくていいかな、とスルーすることは多いです。でも、そうではなくて、気になったら撮るとどうなるのか。面白そうです。

今回1時間くらい歩いて72コマ撮影したので、日頃の倍は撮っていると思います。

この日の伏見港は水位が高い
宇治川派流沿いを歩きます
ベンチにピントを合わせてみました(目測)
振り返って撮影
ハイライトが滲みます
気になったら撮る
十石舟
光がよかった
バイクにピントを合わせた気がする
ピンぼけのクリスマスツリー
甘酒
竜馬通り商店街、奥に見えるのが納屋町商店街
クラフトビールのお店
納屋町商店街(実際にはこんなに暗くはないのだけれど)
伏見納屋町小路
クリスマスが近い

だいたい同じような写真ばかり撮っているな、という感じがします。最近、フィルムで撮るのが好きなので、これからもバリバリ撮りたいと思います。フィルムも10本くらいありますし。