ЧАЙКА-II

ЧАЙКА-II(以下チャイカ2)はソ連製のハーフサイズカメラ。ベラルーシのBelOMOというメーカーが1967年から1972年まで作っていたようです。チャイカ(初代)、チャイカ3、チャイカ2Mとバリエーションがあります。チャイカとは「カモメ」のことです。

2004年9月12日、ヤフオクにて5000円で落札。詳細は「フィルムを通せば」の当該ページをご覧ください。久々に実家の防湿庫から引っ張り出してきました。記録を見ると、フィルムは1本、しかも24EXしか通していません。

銀座商店街にあった立ち飲み屋「名門酒蔵」(2004年9月18日撮影)

今はあべのキューズモールになっている商店街で撮影したことをよく覚えています。立ち飲み屋の写真がそれです。いきなりリバーサル(TREBI 100C)で撮影しています。結果から判断するに、シャッター速度の精度はそんなに大きく外れていないようです。露出計内蔵じゃないので、スタジオデラックスで測ったのかな。そのあたりの記憶は曖昧です。それにしても、もう20年近く前なんだなあ。当時はピント目測に馴染めなかったのと、巻き戻しがとても使いにくく感じた記憶があります。巻き戻しクランクってめっちゃ便利なんだな、と実感しました。

レンズはIndustar(インダスター)-69 28mm F2.8。F2.8というのがよい。ハーフで28mmですから、135換算40mm程度。今となっては使いやすい画角です。買った当時は、135換算で28mmが好きだったので、ちょっと狭いな、という印象だったと思います。ファインダーはブライトフレームなしなので、フレーミングはだいたい。チャイカ3と2Mだとブライトフレーム入りになるようです。

シャッター速度は1/30、1/60、1/125、1/250そしてB。絞りはF2.8からF16まで。屋外で使うならISO100のフィルムでないと、厳しいでしょう。ISO100で晴天下はF8、1/250なので、ISO400だとF16、1/500。ネガなら全然大丈夫だと思いますが、シャッター速度がちょっと足りない。逆に暗いところだとISO100でF2.8、1/30というと、ちょっと暗くなると難しい。室内や夕暮れ時ならISO400にした方がよさそうです。

チャイカ-2

ハーフサイズのカメラの魅力は、フルサイズの倍撮れること。36EXであれば72コマ撮れる。手動巻き上げなので75コマくらいは行けるときもあります。120フィルムで16コマのGA645iと比較すると4.5倍撮れる。ハーフは画面が小さいから、フルサイズと比較して画質的に不利。とはいえ、その程度の画質差が影響するような写真は撮っていないので、大きなデメリットではありません。

ではなぜ、ハーフサイズのカメラを常用しないのか、という話ですが、まあスペック的にメインとしては厳しいというのが実際のところです。シャッター速度もそうですし、ピントをきっちり合わせたいことも多い。また、そんなに凝った構図で写真を撮るわけではないけれど、不要なものはフレーム外に追い出したい。

三脚穴にアンカーマウントを固定してストラップをつけました

でも、ハーフの手軽さ・気軽さは魅力的だな、と思って実家から持って帰ってきました。ちょっと時間をかけて、でも気軽にパチパチ撮ってみたいと思います。フィルムはISO100のニューシーガル 36EXにするつもりです。

このカメラのストラップ金具がちょっと特殊で、幅が狭い。専用のストラップがあるのだと思います。でも持っていないので、いろいろと考えた結果、三脚穴にピークデザインのアンカーマウントを固定し、そこにリストストラップをつけることにしました。わりと快適な気がします。

どんな写真が撮れるかな。