EOS 5D MarkIIについて

EOS 5D MarkII + EF 50mm F1.4 USM

2020年6月にEOS 5D MarkIIを購入しました。10ヶ月使ってみてどうか、というのが今回のテーマです。

先に結論を言ってしまうと、とても満足しています。

購入に至る経緯はリンク先を見ていただくとして、最初は「2008年発売のデジタル一眼レフを2020年に買っても大丈夫なのか」という気持ちは少なからずありました。でも触ってみたら悪くなさそうだし、フルサイズのお試しに手頃な価格だし、と思って買いました。

それ以来、レンズも着実に増え、EOS 5D MarkIIがメインのカメラになりました。E-M1とE-M10 MarkIIもいいカメラなのだけれど、画質がEOS 5D MarkIIの方がいいので、運動会のような望遠域が必要なシーン、ブログ用にカメラやレンズの写真を取るとき、装備をどうしてもコンパクトにしたいとき以外は、EOS 5D MarkIIを持ち出します。

画質について、条件を揃えて厳密に比較したわけではありませんが、ノイズが明らかに少ない。また、E-M1、E-M10 MarkIIが1,600万画素なのに対して、2,110万画素だからという理由もあると思いますが、細部まで描写しているように感じます。

また一眼レフと単焦点レンズ、というスタイルが性に合っているんだと思います。
本格的に写真を撮りはじめたとき、ペンタックスMX、OM-1、New FM2といった一眼レフと単焦点レンズでした。フィルムで撮っていた、2001年から2005年くらいの話です。町並み写真を撮るのが好きで、レンズは28mmが一番好きでした。

今も昔も、写真を撮りに行くとなったら、どのレンズにするか決める。どういう被写体があるかを考えて、どういう写真を撮りたいか、という点も考慮して。それが楽しい。基本はボディひとつにレンズ1本。念の為レンズを2本持っていくこともありますが、取り替えながら使うということはあまりなくて、屋外と室内で交換するとか、そういう理由です。
レンズ一本がストイックで恰好いい、というのではなくて、その焦点距離に合う撮り方や被写体を見つけるのが楽しい。実用的なことで言えば、28mmから100mmくらいのズームレンズが1本あれば事足ります。実際にE-M1とM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROを合わせて使うと、それで事足りました。EFレンズでも24-105mmなどあれば、充分なんじゃないか、とふと考えないでもないですが、たぶん私の趣味には合わない。

何本かある単焦点レンズの中から、週末にああでもないこうでもないと考えながら選んで使い、20mm F2.8や135mm F2って面白いんじゃないか、でも設計が古いからなあ、とか次に欲しくなりそうなレンズに思いを馳せるのが楽しい。

もし、20mmから200mmくらいのズーム域で、そこそこ明るくて、価格的にも手頃で、性能も素晴らしい、というレンズがあったとして、それを買うか。私は、気になるけど結局買わない、と思います。だって、レンズを買う理由がなくなってしまう。

EOS 5D MarkIIに単焦点レンズをつけて、パチパチ撮るのが、今はとても楽しい。そしてまた、まだ手に入れていないレンズが世の中にたくさんあって、「欲しくなりそうなレンズ」を探すのも楽しい。