早朝の春日大社

2024年7月7日、春日大社に行ってきました。6時前に自宅を出発し6時45分頃から8時15分までの1時間半程度うろうろ。

2021年9月に再びフィルムで撮り始めたとき、最初に訪れたのが奈良。ちょうど旅行に行くタイミングにNikomat FTNを持参したのです。早朝の春日大社でフィルムを一本撮り終えて巻き上げる段になって、前日からカメラに通していたフィルムが送られていなかった事実に気づいた苦い思い出もあり、春日大社に行くなら早朝にしよう、と思いました。リベンジというか。それに朝の方が涼しいですし、人も少なそうです。

ASAHI PENTAX KMとFUJI GA645i Professional

カメラはASAHI PENTAX KM + SMC PENTAX 28mm F3.5とFUJI GA645i Professional、そしてRX100。カメラ3台を同時には無理なので、基本はPENTAX KMで、ここぞというときにはGA645iを取り出す感じで。フィルムはどちらもILFORD XP2 SUPER 400。やはり暗いシーンが多いところではISO400が安心です。

GA645iは135換算で37mmなので、わりと使いやすい組み合わせでした。とはいえ、初めてキャップを外し忘れたまま写真を撮ってしまうミスを犯し、2コマ無駄にしてしまいました。前回に続き、今回もミス。早朝はうっかりしがちなのかな。

今回は、高畑の車を停め(最大1000円)、一ノ鳥居まで歩くつもりでしたが、少し行くと「ささやきの小径」という標識があったのでそこで曲がりました。すると志賀直哉旧居に続く道で、ちょうどその前を左に折れると「ささやきの小径」でした。急に自然豊かな道になり、春日大社の森に入ると空気が変わりました。少し怖いくらいです。ちょうど鹿と目が合いました。

志賀直哉旧居の辻 雰囲気のいい看板
鹿としばし見つめ合う

近所に住んでいる人なのか、散歩をしている人がちらほらいて、こんなところに住めたらいいかな、と考えます。歳をとったら毎朝早起きをして、こういうところを散歩するって幸せそうだな、とか。しかしまあ、歳をとって早起きできて散歩できること自体が幸せなのであって、場所はそんなに関係ないのかもな、とも思います。

ささやきの小径

そんなことを考えながら歩いていると、参道に出ました。振り返ると「下の禰宜道」という表示があり「ささやきの小径」が別名のようです。

鹿の子どもがいて、可愛い。親子で参道を横切る姿を撮影した2コマがキャップ外し忘れ事件で、撮れていませんでした。残念至極。

戻る時に同じ場所を撮りましたが、そのときは親子はいませんでした。

鹿は一頭のみでした

少し歩くとすぐに二ノ鳥居です。

二ノ鳥居
鹿の親子なのかな

天気の良い日で、朝の光が気持ちいい。本殿に向けて歩きます。涼しいわけではないけれど、暑さは苦になりません。

春日大社といえば灯籠
モノクロでも撮影

光を透過した木々の綺麗さに引き寄せられて、榎本神社にお参りしておきました。摂社ですが別の建物ではなく、本殿の周りの回廊の一部にあります。調べたところによると、春日大社ができる前、もともとこのあたりの神様が祀られているようです。

榎本神社

ここから先は有料エリア。中門まで近づけて、釣燈籠なども見られる特別拝観は9時からのようで、今回は残念ながらここまで。

中門

南門から出て、若宮神社の方向に歩きます。このあたりを歩くのは、初めてのような気もします。

南門

若宮神社に寄ったところ、ちょうど掃除中だったので拝観は控え、来た道を戻ります。

若宮神社に至る道
榎本神社
国宝殿

国宝殿の前でペットボトルのお茶を買って飲み干します。早朝で涼しいとはいえ、ずいぶん汗もかきましたし、徐々に気温は高まりつつあります。

フィルム面積が広いと諧調がなめらかな気がします

参道を歩いていくと、左側に広大な芝生の原っぱがありました。今まで前を通ったことはあるはずなのに、今回初めて認識した気がします。「飛火野」という場所らしく、近景の鹿、中景の木々、遠景の山々がとてもフォトジェニックです。

飛火野 鹿がゆったり過ごしています
GA645iでもほぼ同じ構図を
モノクロ向きな気がします
奥の山は御蓋山だそうです

朝から撮影するのは気持ちがいいです。とくに夏は日が高くなると長い時間外にいるだけで危険なので、早朝撮影はいいかもしれません。

春日大社はまた行きたいです。まだ行っていないところもありますし、植物園や国宝殿など入ったことのない施設もありますし。そのあたりは涼しくなってからかな。