Evernoteを整理していたら、NEX-6を買う前にカメラについて書いた文章を見つけました。このブログを始めたときに書いた文章よりも、詳細に書いてあるので、加筆して載せておこうと思います。
以下、2017年5月5日に書いた内容です。
2008年5月に入手したEOS 30Dと2009年5月に入手したPENTAX K10Dという、古いデジタル一眼レフを使っています。
思い起こせば2000年5月3日、OLYMPUS C-2020Zoomというデジタルカメラを購入したことから、私のカメラというか写真歴は始まりました。
それまで写真を撮る習慣などなかったのにも拘わらず、PCを有効に活用したい、という理由でデジタルカメラを買うことにしたのです。ニコンのCOOLPIX950も似たような値段でしたが、色がいいC-2020Zoomにしたのです。200万画素。ただまあ、何か表現することに対しての憧れは少しあったかもしれません。
その後は、父からPENTAX MXを譲り受けたことにより、写真を撮ることよりも、カメラに対する興味が高まり、主にフィルムカメラを使うようになります。時代を遡るようにして二眼レフとか、ソ連のカメラ(チャイカやFED-2)とか、レチナ(距離計なしの1951年製)とか、よく判らないところまで行ったりもしました。最後には普通のAFAEで自動巻き上げ(この言葉も死語になりましたね。何を自動で巻き上げるんですか、という話になりかねない)のカメラも買いましたが、私にとって使いやすいのは露出計が内蔵されていて、マニュアル露出、マニュアルフォーカスの一眼レフです。
被写体は町並みがメインでした。今井町や富田林寺内町は近いこともあって、何度も行きました。重要伝統的建造物群保存地区というのがあって、古い町並みがよく残っている場所が指定されているので、そこに行ったり。あとは、神戸の旧居留地や北野あたり、中之島など、新旧問わず。ただまあ、少し趣のある場所がいいな、と思います。
就職すると、そんなにゆっくり写真を撮る時間もなくなり、疎遠になっていきます。フィルムで写真を撮って、現像を待ち(リバーサルなので、最低中一日はかかったはずです)、ライトボックスとルーペで鑑賞する、というような時間的余裕はなかったのです。
デジタル一眼レフを購入したのは、ちょうどそういう時期でした。新品ではまだまだ高価でしたが、中古であれば手の届く価格帯になっていましたし、撮影して帰ったら、すぐに見られてサイトにもアップできる。

そんなわけでふと見つけたEOS 30Dの購入に至ります。そのときはEOS650とEOS50E用に持っていた28-80mmのレンズを、まずは使おう、ということで本体のみ。結局、広角が好きなので、画角的に満足できず、いろいろと悩んだ結果、レンズを買い足すことになります。
EF 17-40mm F4 Lという、私が今まで買った中で一番高いレンズです。中古で8万円はしたと思います。ただ、結果的には安い買い物でした。それ以降、EFレンズは買っていません。広角から中望遠までカバーできる、これ一本で充分です。

ペンタックス用には18-55mmの安いレンズ(9,800円)を買いましたが、これがまた安モノで、像が滲む。それで中古で16-45mm F4 ED ALを購入。これは1万5000円くらいだったはずです。とてもいい、というわけではありませんが、写真を見るたびにがっかりしていた前のレンズよりずっといい。
新しいデジタル一眼レフを買おうかな、と思うこともあります。レンズがあるので、CanonとPENTAXが気になるところではありますが、どちらもレンズ1本あるだけなので、まあマウントにこだわる必要はないような気もしますね。
結局、買い替え、買い増しに至らないのは、今持っているデジタル一眼レフと根本的にはかわらないからです。800万画素が2000万画素になるとか、暗いところでも撮影できるとか、そういった違いはもちろんあります。でも、私には2000万画素はいらないし、暗いところでそんなに撮りたいわけではありません。
上のパラグラフまでが当時の文章で、ここからは2024年6月です。
当時、子どもたちも小学生になり、少し写真を撮る余裕が出てきて、既存のカメラに少し不満を抱いていたんだと思います。そんな中でRX100を買い、NEX-6の入手に繋がっていくように思います。
上記の文章を書いていたとき、その7年後にフィルムで町並みを撮る、という20年も前と同じスタイルに回帰するなんて、想像もしませんでした。