新しいフィルムカメラについて

私が最初に使ったカメラは、たぶん親が使っていたフィルムカメラだと思います。機種名は記憶にないし、一眼レフかコンパクトだったかも忘れたけれど、姫路セントラルパークに行った時に使わせてもらって、ことごとく頭が写っていない動物の写真を撮ってしまった記憶がうっすらと残っています。おそらく小学生の頃ですから、1990年前後のことだと思います。

また、高校の修学旅行(1998年)にはレンズ付きフィルムを持って行ったように記憶しています。3つは持っていったような。

その後、自分でカメラを買ってからのことは、この文章にも書いた通りです。デジタルカメラに始まり、途中フィルムカメラに移行し、デジタル一眼レフの購入を機にデジタルに戻る、という経緯です。

そして今、2024年1月時点では、デジタルとフィルムどちらでも撮っています。どちらかというと、フィルムで撮りたい気持ちが強い。フィルムで撮っても、結局最後はデジタルでデータ化するわけで、まあ併用という表現がぴったりだと思います。

また、フィルムはモノクロ、デジタルはカラーです。フィルムは稀にカラーで撮ることもありますが、デジタルで撮ったものをモノクロ化することはありません。モノクロ専用機でもないですし、カラーで撮っているものはカラーで使いたい。

それはともかく、今回は2024年のフィルムカメラについて考えてみよう、というのがテーマです。

この文章を書くことになったきっかけは、「ローライ35 AF」についての記事が出たことです。今年中に発売されるらしいです。また、ペンタックスのフィルムカメラプロジェクトも今年に発売という情報もあります。

もう終わりなんじゃないかと思っていたフィルムカメラの新機種が出る。まだ実際には出ていないので何とも言えないところですが、実際に発売されたとして、売れるのか、という心配があります。私はたぶん買わないと思います。すでにフィルムカメラをいくつも持っている、という以外の理由は、私が求めているのは単なる「フィルムで撮れるカメラ」ではないからです。

最新技術でフィルムカメラを生み出すこと、例えばローライ35にオートフォーカスを搭載することは、需要としてはよくわかります。高性能レンズで目測っていうのはもったいない。ちゃんとピントを合わせたい。また、中古でしか買えないという現状の中で、新品があったら欲しい、という需要もよく分かります。私は中古を買うことに抵抗はありませんが、そうでない人もいます。

では、どんなカメラなら買うか。まず、ライカMマウントの廉価なレンジファインダー機とか、M42マウントの廉価な一眼レフ。って、コシナのBESSA-RとBessaflexじゃないか、というラインナップですね。新品で買えた頃に買わなかった後悔はあります。ペンタックスにしても、Kマウントのフィルム一眼レフならちょっと欲しい。

フィルムカメラが活性化して、フィルムで撮ることがもっと身近になれば、フィルム価格も、現像環境も手頃になるかも知れません。期待は高まります。