古いニッコールレンズとNikon Df

Nikon Df + NIKKOR-H Auto 50mm F2

やっとNikon Dfに馴染んできた気がします。

最初はなんだか馴染めず、下取り価格が高いうちに売ってしまった方がいいだろうか、と考えたことも一度ならずありました。EOS 5D MarkIIと比較して、画質は悪いような気がしたし、マニュアルフォーカスでのピント合わせは、Nikon FやNikomat FTNのような、マニュアルフォーカス前提のカメラのファインダーには結局敵わない。

ただ、それは致し方ないことです。私がEOS 5D MarkII用に揃えているレンズの多くは、比較的新しい高性能なものばかりです。それと比較して、古いニッコールレンズ(ここではNIKKOR Auto世代のレンズのこと)が性能的に劣るのは当然です。ファインダーについても、もともと判っていたことではあります。

私は古いニッコールレンズを使うためのボディとして、このNikon Dfを選びました。マウントアダプターを介して、ミラーレスを使うのが今となっては一般的だし、安上がりだと思います。でも、一眼レフ用のレンズは一眼レフで使いたいし、それができるデジタル一眼レフとなると、Nikon Dfしかありません。非Aiレンズで内蔵露出計が使えるというのは、やっぱり便利です。

Nikon FとNikomat FTNで使うのも好きではありますが、フィルムで撮れるのは、そう長くないだろうな、と最近感じるので、早いうちに古いニッコールレンズをデジタルで使える環境を整えたい気持ちがありました。

そういう用途として考えれば、Nikon Dfは目的を達しているし、とても楽しいカメラです。50年以上前に作られたレンズが取り付けられて、多少の設定と操作は必要ですが、露出計と連動して、自動絞りも作動する。そして、デジタルデータが得られる。

今のところ、絞り優先で、適宜露出補正をする、という撮り方です。マニュアル露出の一眼レフが好きではありますが、自動露出が使えるなら使った方が楽です。

先日、京都のカメラのナニワで中古の55mm F1.2を見せてもらいました。ヘリコイドの状態が良くなかったので買わずじまいですが、Ai改造されていて、よさそうでした。マルチコーティングで、ヘリコイドがいい状態だったら欲しいな、と思います。あるいはコシナの「NOKTON 55mm F1.2 SL IIs」。CPU内蔵ですしね。

何にしても、とても気に入っています。