ASAHI PENTAX KM

ASAHI PENTAX KM + smc PENTAX-M 35mm F2.8

2022年5月14日、八百富写真機店で購入。PC-NIKKORを見に行った折、偶然見つけたカメラです。

自己紹介にも書いた通り、初めて使ったフィルムカメラが父のPENTAX MXで、最初に買った中古レンズがsmc PENTAX-M 35mm F2.8でした。

あと、ASAHI PENTAX SVを持っているので、タクマーレンズもあります

フィルムで撮らなくなった2010年頃だったか、PENTAX MXとその他のレンズは父に返したこともあり、それらのレンズはNEX-6で使ってみたり、PENTAX K10Dで極稀に使う程度。

最近フィルムで撮るようになって、これらのレンズを活用するボディがあればいいな、とは思っていて、折に触れて調べていました。MXは人気があるのかちょっと高いし、手に入れるなら違うカメラの方が楽しい。機械制御式シャッター搭載機となると、KXとKMしかありません。

機械制御式シャッター搭載機が好きなのは、故障してもメンテナンスしてもらえる可能性が高いから。カメラを手に入れるからには、できるだけ長く使いたいので、メンテナンスしてもらえる可能性は高ければ、高い方がいいと思っています。

八百富に行ってPC-NIKKORを探しているときに、PENTAXのショーケースの前を通りかかったので、KXかKMがないかな、と思って覗いてみたら、ちょうど1台あったのがこのボディです。

ボディのみ24,200円(税込)というのは、相場からすると高いです。八百富写真機店はだいたい高めだけれど、程度がいいものが多いのが特徴とはいえ。今まで調べた感じだと、ヤフオクとかメルカリで5,000円くらいから、ショップでレンズ付きでも1万円台半ばといったところです。

程度はどうか。第一印象は、コンパクトで軽い。Nikon FやNikomat FTNと比べると、ひと回りは小さくて軽い気がします。ぱっと見ると薄汚れている印象ですが、値札にはモルト張替済の文字。触らせてもらうとシャッターは低速から高速まで快調だと思います。シャッター幕も綺麗。露出計は手持ちの単体露出計とほぼ同じ値を示していたので問題なし。ミラーは汚れていたものの、劣化したモルトが付着しているだけのようなので、綺麗にはできそう。ファインダーは接眼部にゴミが多くクリアではないけれど、プリズムの劣化による筋は目視できません。モルト張替済とはいえ、整備済みというのではなさそうです。全体的にはちゃんとしている方じゃないかな、という印象です。

結局買った理由は「うん、いいカメラだな」と思ったから。価格と見合うくらいの価値はあるんじゃないか、と感じました。

カメラについてはこちらの記事が詳しいので、ご参照ください。それにしても、デジタル一眼レフでPENTAX K-mという機種があって、検索時にややこしい。

全体を清掃すると、すっきりしました。大きなキズはなさそうです。

購入した翌日、試し撮りしてみました。市役所の支所でお祭りが開催されていたので、子どもたちと参加。屋外と室内で、シャッター速度のテストも兼ねて撮影。問題なさそうです。

シャッター速度は問題ないし、巻き上げも大丈夫なのですが、気になるのがファインダーです。黒いゴミが出たり入ったりして、たぶん内部はひどく汚れているんだろうな、という感じがします。使うほどに増えたり動いたりして、気になって仕方ない。撮影した写真に写り込むわけではないので、実用的には問題ないとはいえ、ものすごく気にかかります。

あと、ストラップを付けているときに気づいたのですが、向かって左側のストラップ取り付け金具がぐらついています。また、裏蓋のモルトを詳しくチェックすると、両面テープがはみ出している。

このままで使えないわけじゃないけど、いろいろと気になる。うーん、どうしよう。どうしよう、というのは、メンテナンスしてもらうか否か、ということ。一日考えて、やっぱり気になるし、このまま使うのは精神衛生によくない。やっぱりメンテナンスをしてもらおう決意し、長谷川工作所さんに電話してみました。PENTAX製カメラの整備では有名なところのようです。5月18日の夜、ローソンから発送。5月20日には届いていることを確認。

まずは見積もりですが、概算は教えてもらっています。期間はだいたい3週間くらいかかるようです。

さて、どうなりますか。

2022年6月18日に戻ってきました。