
手間のことを考えると、結局フジカラーCDがベターだなあ、という気持ちが強いのですが、解像度やコントラストはベストとはいえないのも事実なので、たまに気になるのがフィルムのデジタル化。今回はDigitaLIZA+でやってみました。
今までに試したフィルムのデジタル化については、こちらをご覧ください。
この記事でDigitaLIZA+の存在を知り、入手しました。スマートフォン用のスタンド付きのモデルもあるので、手軽さを求めるならそちらの方がいいと思います。
ニコンの「ES-1 スライドコピーアダプタ」とE-M5 MarkIIのハイレゾショットでデジタル化することにより、格段に高解像度のデータを得られることは前回書いた通りです。そこで面倒なのがフィルムのハンドリングです。スライドコピーアダプタの名前の通り、もともとはマウントされたスライドをコピーするための道具なので、スリーブ状態のフィルムを固定することができません。私はマウントを加工して、スリーブを固定できるようにしましたが、フィルム送りがスムーズにできない。コマごとに加工したマウントとフィルムを取り外し、再セットする作業が必要なので、とても面倒です。

DigitaLIZA+を買うに至った理由が、フィルム送りが容易にできるから。スリーブを通してノブを回すだけで、簡単にフィルムを送れます。
またライトが内蔵されているのもポイントが高いです。今まではライトボックスを使うか、全面に白いデータを表示させたLCDを背景にしていたので、フィルムを取り出してから撮影に入るまでに時間がかかり、フィルム送りにも手間取っていたのが、DigitaLIZA+で大幅に簡略化されました。
撮影用のカメラとレンズについて、最初はEOS 5D MarkIIとTAMRONの90mmマクロが高画質でいいんじゃないかと思って使いましたが、水平器が入っていないので、まっすぐ撮るのに苦労するのと、画素数が少ない。トリミングするので、2000万画素クラスだとちょっと足りない感じです。実用上問題ないのでしょうが、同じ手間をかけるなら、より高画素の方がいい。E-M5 MarkII + ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 Macro + MMF-3のハイレゾショットがセッティングも容易で高画素なので、今のところはベストだと思っています。
デジタル化した結果がこちら。
モノクロはシャープネスを高めて、シャドウを落としています。下のネガカラーは色調整が難しいですね。ちょっと明るく色鮮やかすぎるようです。これはスキャンの性能ではなくて、私の補正がまずいせいです。

ネガカラーはそんなに撮影しないのでフジカラーCDに任せて、モノクロで撮ったもので、フジカラーCDでのデジタル化に不満がある場合はDigitaLIZA+を使う、という感じになると思います。