PC-NIKKOR 35mm F2.8

シフトレンズについては、以前から欲しいとは思っていました。ただ、使うシーンが限られることと、そのわりには高いので、結局は手に入れずじまいでした。でも最近、建物を撮るときにまっすぐ撮れたらいいな、と思う機会が重なって、手に入れようと決意しました。

最近は中古カメラ、レンズともに、だいたいネットで買うことが多いのだけれど、シフトレンズは初めてだし、使い方も判らないため実際に触ってみたい。そんなわけで2022年5月14日、土曜日の朝から八百富写真機店の大阪駅中央店に行ってきました。

古い世代のPC-NIKKORには28mmと35mmがあるので、どちらがいいか、という質問を、用途と合わせてしたら「28mmの方がいいですよ」ということだったので見せてもらったところ、全体的に綺麗なのだけど、レンズがシフトした位置で固定されず、自重でもとの位置に戻ってきてしまうので、パスしました。28mmはひとつしかないらしいので、35mmも見せてもらうことにしました。

35mmは4個あり、初期のピントリングが金属製のものがひとつ、ピントリングにゴムが巻かれてシフトノブがシルバーのものがふたつ、そして最も後期のピントリングにゴムが巻かれてシフトノブがブラックのものがひとつありました。カメラに付けてファインダーを覗いてみると、画角的に35mmでもよさそうだったので、一番程度のいい後期のものにしました。税込み35,200円でした。

PC-NIKKOR 35mm F2.8

画角についてはまだわかりませんが、大阪駅で試し撮りをしたときには、不満は感じませんでした。狭い路地で使うとまた違うでしょうから、いろいろと試してみたいと思います。

通常撮影
シフト撮影

シフトして撮影すると、四隅が流れますね。比較画像は絞り込み忘れて開放で撮影したので、とても目立ちますが、絞り込むと少しはマシになるようです。

あと、水平をとるのが大変です。ファインダーの隅々まで神経を行き渡らせてフレーミングしても、少しゆがんでいます。本格的に撮るのなら、水平器と三脚が必要なのでしょう。

通常撮影

もちろん、シフトせずに通常撮影もできます。プリセット絞りが面倒ではありますが、致命的に不便なものではないです。

近いうちに京都の古い建物を撮りに行きたいと思っています。