レンズを買ったら試し撮りです。鏡胴の外観は清掃したおかげで、とても綺麗になって満足しています。さて写りはどうか。
何度も書いているように、試し撮りだからといって、適当な写真を撮っても面白くない。11月3日に松尾大社、4日に奈良町で撮影してきました。
11月3日は結婚記念日なので、だいたいどこかにご飯を食べに行きます。
今年は上桂の鰻屋さん。年に一度の贅沢です。昼食の時間帯に予約したので、その前に松尾大社に寄りました。樽うらないをして、滝を見て、鯉に餌をやって、茶屋で休憩といういつものコース。
今回は七五三で混み合っていて、屋台も出ています。さっそく子どもたちは飴を買ってもらっていました。その後、ベビーカステラとわたあめも買って大満足の様子。
レンズはストレスなく使えます。絞りリングは鏡胴側面にありますし、ピントリングもいい感じの操作感です。古いレンズだし、フードがあれば安心だなあ、と思うものの、手持ちのもので合うものはないし、試し撮りをしていない段階でフードまで買うのもリスクが高いし、今回はなし。私はもともと逆光では撮らないので、まあ問題はないと思います。
フィルムで撮っていた頃、リバーサルフィルムを使っていた時期があって、その頃の記憶があるからか、あまり明暗差が大きなシーンは避ける傾向にあります。最近のデジタルや、ネガフィルムならあまり大きな問題にはならない気はしますが、本能的に避けてしまいます。そんなわけで、逆光とかは撮らない。たまにレンズの試写で「逆光時はフレアが発生する」みたいなことを書いてあったりしますが、へえ、と思うだけ。
このレンズは1950年代前半のものです。ノンコートではないと思うのですが、マルチコートではなさそうです。また、おそらくモノクロでの撮影を前提に設計されていると思います。そこを敢えて、デジタルでカラーで、ということができるのも楽しみ方のひとつではありますが、今回私はバルナックライカ用にこのレンズを手に入れ、フィルムは基本的にモノクロなので、奇しくも発売当時の使い方に近い。フィルムの性能は違うでしょうが。
晴天の屋外は必然的に、暗がりでも絞りはあまり開いていなかったと思います。結果としてはとても満足いくものです。きっちり写る印象です。ピントに関しても、二重像合致式は視野全体でばっちり確認できる点で安心できる気がします。望遠になると、距離計では精度が足りない、というような話を聞くのですが、50mmであれば問題ないということでしょうか。
できるだけ早く現像結果を確認したいので、ILFORD XP2 SUPER 400を通しました。滝のあたりは暗いので、ちょうどよかったです。松尾大社だけではフィルムを撮りきれず。
11月4日はフィルム写真のワークショップのモノクロプリント回です。10時からだったので少し早めに行って、残ったフィルムで奈良町の写真を撮ろう、という作戦。大好きな「格子の家」の室内で、絞り開放付近の試し撮りもしてみたい。
最近は車で行くことにしていて、いつも停める駐車場に行くと、今の期間は上限なし、との注意書きがありました。3,000円以上かかりそうなので、上限金額の設定があるところを探して停めました。行楽シーズンですから、致し方ないですね。
そして「格子の家」に行くと、トイレ改装中のため閉館。トイレは近くの「奈良町にぎわいの家」にあります、という表示があり、そういえばそこも室内の写真が撮れたな、と思い向かいました。
途中にもポツポツ撮り、建物の中をひとまわりして、撮影したい場所の目星をつけて2コマ撮ったところで、巻き上げができなくなり、ギクっとしました。あれ、何が引っ掛かっているのだろうか、とひとしきり考えて、ふとカウンターを見たら36コマを超えています。単にフィルムが終端に達しただけ。途中まではあと何コマ、と考えていたのですが、いつの間にか取り切っていたようです。あと、5コマくらいは撮るつもりだったのだけれど。まあ、またの機会にしましょう。
撮影結果としては、開放でも破綻が少ない気がします。最短近くでもピントがちゃんと合っていて、嬉しい。結果には満足しています。