Ai NIKKOR 28mm F2.8Sのピント問題(経過報告)

比叡山坂本のところに書いた、Ai NIKKOR 28mm F2.8Sの話の続きです。

どこにもピントが合っていないように見える、というのが症状で、オーバーインフのマウントアダプタで、ピント位置を無限遠にして撮影したときと同じ感じだな、と思いました。実際に撮影した写真の中央部を等倍で切り出したのが、下の画像です。クリックで拡大できます。

左:Ai NIKKOR 28mm F2.8S | 右:NIKKOR-O·C Auto 35mm F2

画角が違うので、被写体のサイズは違いますが、シャープさの違いは分かると思います。

前掲の記事の最後の方に書いたように、「フォト工房キィートス」さんに電話してレンズを送り、確認してもらいました。

コリメーターでチェックしたところ、若干オーバー目ではあるが、許容範囲内でした、という回答でした。

より厳密に合わせることもできるが、その場合、カメラの個体差によってアンダーになる可能性があり、そうなると無限遠にピントが合わない問題が発生する、という説明で、なるほどな、と思います。

一度は、厳密に合わせてもらおうかと思ったのですが、よくよく考えてみると、他のフィルムカメラで撮影したらどうなるのか、という点や、オーバーインフ気味だということは、ライブビューなどで厳密にピントを追い込んだときに、どう改善されるかを自分で確認したい気持ちが高まり、未修理で返却してもらうことにしました。ちなみにピント調整してもらう場合の費用は8,000円くらいだそうです。

高解像度のデジタル画像というのは、面倒なものだな、と思います。フィルムで撮影していたら、そんなに気にならなかったんじゃないかな。

何にしても、レンズが戻ってきたら、いろいろと試してみて、また記事にしたいと思います。

2023年6月18日追記

戻ってきたので試してみました。