Elmar 50mm F3.5を買ったものの…

2025年4月30日。「カメラのナニワ あべのand店」で購入。結局エルマー50mmを買いました。

Elmar 50mm F3.5

4月末で退職するので、職場に保険証を返しに行った帰り、寄ってみることにしました。狙いはライカ・スクリューマウントのレンズ。エルマー50mmがあれば見たいな、という気持ち。それ以外でも何か魅力的なアクセサリーがあったら嬉しい。フードとか。

行ってみるとエルマー50mmは複数あり、その中に52,800円のものが2本ありました。どちらもカビ跡、クモリ、キズは残ってはいるものの清掃済み。ニッケルエルマーの表記があるので古いものだと思います。悩んでいても仕方ないので、その2本をショーケースから出してもらって比較。うーん。LEDライトで照らすと、汚れが目立ちます。しかし、普通に見てみるとまあクリア。逆光などでは明らかに影響があるものの、フードを付けて順光なら大きな問題はない可能性が高そうな感じです。まあ古いレンズだし、ヘリコイドはしっとりしていて、絞りリングもちゃんと動く。綺麗とまでは言えないけれど、薄汚れている感じではないし、光学系が比較的綺麗で、鏡胴固定機構もしっかりしている気がする方を買うことにしました。割引やポイントを駆使してぴったり5万円。

NIKKOR-H・C 5cm F2を手に入れたきっかけは「沈胴の50mmレンズが欲しかったから」です。理由は、繰り返しになりますが、バルナックライカのコンパクトさを活かすのに最適だと考えたから。50mm以外のレンズはファインダーが必要ですし、50mmでも明るいレンズだとフードを含めて意外とかさばります。その点、沈胴レンズであれば撮影時はそんなにコンパクトとは言えませんが、持ち運び時はコンパクトさが際立ちます。

そんなことを考えて購入したニッケルエルマー50mm F3.5ですが、最終的には返金になりました。原因は距離系連動に問題があったから。

まず購入した日にマイクロフォーサーズ機にマウントアダプターを付けて試し撮りしてみました。無限遠もぴったり来ているし、光学系に若干のいたみはあるものの、順光で撮る限りは大きな問題ではないな、という印象でした。また、開放では少しフレアがありますが、1段絞ればきっちりとした描写になり好印象。フィルムでの撮影も期待が高まります。

そして5月4日に信楽に行った折、ライカIIIfで撮影しようとしたら無限遠で二重像が合致しない。ちょっとどころじゃなくて、明らかに。その他のレンズでは合致しているので、問題は明らかにレンズでしょう。マイクロフォーサーズ機で無限遠は合っていることは確認できているものの、それ以外の距離でピントが合わせられないのは困ります。何とか調整できないものかと調べてはみましたが、素人では無理そう。

結局、5月5日の朝、オープンと同時に買ったお店に電話しました。症状を確認したいので持ってきてほしい、ということなので、ちょうど休日だったこともあり、即日持参。念の為、カメラも持っていったのですが、店頭では症状を確認されただけで特にチェックされることもなく、返金。調整してほしい気もしましたが、まあ縁がなかったものに拘泥することもなかろう、と返金してもらいました。まあ、致し方なし。