50mm、35mmとくれば、次は28mm。とても自然な流れ。この3本があれば、盤石です。超広角も望遠もそんなに使わない。
調べてみるとライカスクリューマウントの28mmは意外と種類が少ないことに気付きました。特に古いものは限られています。ライツではヘクトールとズマロン。日本製だと、ニッコールF3.5、キヤノンF3.5とF2.8。あとはソ連製のORION-15。比較的新しいものではコシナのカラースコパーのF3.5とF2.8、そしてウルトロン。限定品ですが、コンパクトカメラのレンズをLマウント化して限定販売したリコーのGRとミノルタのロッコール。銘匠光学のF5.6は、生産は終了しているようですが、まだ新品で買えるお店もあるようです。そして安いものがない。綺麗なものは5万円から、という印象です。
まあ、28mmレンズを一眼レフ用のマウントでも持っているわけだから、わざわざライカスクリューマウントで買う必要はないのだけれど、必要だからカメラやレンズを買うわけではない。使いたいから、欲しいから買う。
バルナックライカを使うようになって、そのサイズ感に魅力を感じています。ボディも小さいし、レンズも小さいから、システム全体がとてもコンパクト。レンズ3本くらいなら、小さめのバッグにも、すっとおさまります。
いろいろと検討した結果、CANON LENS 28mm F2.8にしました。径が大きくて奥行きの短いサイズ感が魅力的で、シルバーでも光沢あるクロームとマットな梨地の組み合わせが好み。決定的だったのは、比較的手頃な価格で綺麗なものに出会ったから。
いつものようによさそうな28mmレンズはないかと調べていたら、いつものカメラのナニワ京都店に、このレンズが2本とニッコールF3.5があることを発見。12月15日の午後、実際に見に行くことにしました。ちなみに、ヘクトール、ロッコール、カラースコパーのF3.5も在庫がありましたが、前二者は価格的に対象外で、後者はそんなに興味がないというか、割高感があるのでパス。
実際に行ってみると、1本しかなくて、店員さんにもう1本は、と聞くと、売れたんじゃないか、とのこと。残っていたのは安い方でフード付き。実際にショーケースから出して見せてもらうと、光学系も鏡胴も綺麗。純正らしきリアキャップも付いている。ニッコールは整備済みなんだけれど、約10万円なので、見せてもらうことなく、キヤノンを買うことにしました。
フード付き、というのでチェックしてみると、先日購入した50mm F1.8用のものでした。フードには50mm F1.8、35mm F2.8と書いてありますが、もしかして、28mm用としても使えるのか、と思い、蹴られないのか確認したところ、すぐに展示品のM11でチェックしてもらえました。結果ははっきりくっきりと蹴られていました。使えないフードだけど、まあ綺麗だしいいかな、と。52,800円でした。
あとファインダーも必要です。お店にライカの28mmファインダーがあることもチェック済み。12009という比較的新しいファインダーでプラスティック製。質感は低いけど、見え方はよい、というタイプ。店頭で確認してみると、サイズから想像するよりずっと軽くて、はっきりいうとチープ。でも見え方はよい。横を見るとリコーGV-2も展示されていたので、両方覗かせてもらいます。見え方はそんなに差がない感じがしました。ただ、リコーの方が圧倒的に小さい。ライカの方は思ったより大きくてSBLOOと同じくらい。価格差は約9,000円で、リコーの方が安い。リコーので充分だな、と思いかけましたが、28mmファインダーなんて、2個買うことはないんだし「あのときライカのにしとけばよかったかな」と後悔する可能性があるな、と考え直してライカのにしました。27,800円。けっこう高い。金属製はもっと高い。
まあ高いんだけど、将来M型ライカが欲しくなったらボディだけ買えば済むよね、という気持ちもあります。M型を買うならまずはM3、と考えているので、レンズもファインダーも無駄にならない。という散財に対する言い訳。
決済する段になって、LINEの会員証を見せたら「店舗限定の中古品5%OFFクーポン」が使えることが判明し、4,000円ほど安く買えました。ありがたいことです。
フィルムを通したLeica IIIfを持参していたので、スターバックスで休憩がてらレンズを付け替えて試し撮りしよう、と考えてはいたのですが、満席で座れず。子どもたちと一緒だったこともあり、テイクアウトにして早々に退散。試し撮りはまたの機会に。
このレンズは、同じキヤノンの50mm F1.8とフィルター径が同じ40mm。先日、ふと寄ったカメラのキタムラで40mmのレンズプロテクターを500円で確保しておいたのが役立ちます。ハクバのマルチコートタイプ。フードはないみたいです。レンズ自体奥まっているので、不要ということなのかも知れません。
週末にどこかに撮りに行くつもりです。伏見とかよさそう。