ILFORD XP SUPER 400とフィルムの今後について

フィルムは基本的にILFORD XP SUPER 400を使っています。コダックのカラーネガや、フジのモノクロフィルムも使ってみましたが、最終的にこれに落ち着いています。

このフィルムの特徴は、ラチチュードの広さとそれに起因するコントラストの低さ。最終的にデジタル化することを前提に考えると、とても魅力的な特性です。明暗差の大きなシーンでも、飛びも潰れもせず、調整の幅が広がります。

調整とはいっても、そうハイコトントラストにはせず、暗部を落とす程度ですが。

あと、カラーネガと同様の現像処理なので、仕上がりが早いのも魅力。現像機のあるお店だと、最短1時間程度。

私は紆余曲折を経て、近くの写真屋さんに出しています。そこは現像機がなく、週末に出すと、次の週末に戻ってくる感じ。スキャンはお店の機械でされているようで、他のお店より少し解像度が高く、丁寧なのが気に入っています。このフィルムで撮り始めた頃は、できるだけ早く撮影結果を確認したい気持ちが高くて、会社近くのお店に昼休みに出しに行って、帰りにピックアップしたこともありました。最近はちゃんと撮れていることが分かってきたこともあって、スピードよりも近くにある利便性と、丁寧さを優先している感じです。

このフィルムを使い始めた2021年から考えても、35%値上がりしています。具体的にはヨドバシの価格で1,120円から1,510円になっています。ちなみに現像とデータ化で1,650円かかるので、合計3,160円。そんなにたくさん撮るわけでもないので、まだ対応できる範囲だとは思います。

最も心配しているのが、生産されなくなってしまうことです。お金を払っても買えなくなるとどうしようもありません。特に私はILFORD XP SUPER 400しか使っていないので、これがなくなったらどうしようかな、と心配しています。

これは杞憂ではなく、いつかは生産中止になるだろう、とは覚悟しています。

だからまあ、撮れる間に撮ろう、と思っています。

今のところ12本ストックしています。多くストックしたい気持ちはあれど、使用期限があるのでもどかしいところですね。