FED-2で使うために2005年6月、ヤフオクで落札。同じ年の4月にINDUSTAR-26M 5cm F2.8付き8,500円でヤフオクで落札したFED-2のピントに不満を感じ、レンズに問題があるのではないか、と考えて購入したレンズ。無限遠調整済みで、以前から興味のあった沈胴式であることに魅力を感じ、8,000円で落札。ボディ+レンズとほぼ同じ価格で、高いなあ、と当時は感じた記憶があります。当時の相場からしても、少し高めだったようです。
購入当時の評は「描写はかっちりしています。色再現は渋めだと思いますが、問題になるほどではないでしょう。フードを付ければコントラストの低下もなく、いいレンズだと思います。ただ、ピント合わせはしにくいですね。コンパクトさとトレードオフ、といったところでしょう。」とのこと。
見た目はエルマー5cmにそっくりで、レンズ構成はテッサータイプみたいです。シリアル番号の最初の2桁が製造年らしいので、1951年製ということなります。73年前。そう考えると綺麗ですね。レンズの銘板に「П」の刻印があるので、コーティングはされているんだと思います。
絞りはスムーズに動きます。沈胴機構もかっちりしています。ヘリコイドグリスが抜けているのか、ピント操作の感触はあまりよくありません。
最近ライカIIIfを入手した折、久しぶりに撮影してみました。
晴天の屋外なので、基本的にF8半くらいに絞り込んでいるせいもあるでしょうが、全く破綻なく、きっちり写っています。ピントも正確です。
新しいレンズと比較して遜色ない、とまでは言えないにしても、不満のない移りです。1951年にはカラーフィルムは一般的ではなかったようなので、モノクロで撮るのがよかったのかもしれません。