Smart Keyboard Folioの使い心地とタブレットについて

12.9インチのiPad Proを快適に使っています。手に持って使うには、大きく重すぎるので、専らデスク上で。画面が大きいとLightroomも快適ですし、ブログを書くにも楽です。

そうなると欲しくなるのがキーボードです。10年以上前に買った古いAppleのワイヤレスキーボードを使ってみると入力については問題ないのだけれど、キーボード自体に高さがあるため、iPadを少し持ち上げるスタンドがないと、ディスプレイの最下部が隠れてしまいます。キーボード自体と合わせて、iPad以外にふたつ持ち運ぶのでは、あまり意味がないな、と感じました。Surface Laptopを使えばいい。といって、純正のキーボードは高い。Magic Keyboardなんて中古で買った本体くらいの価格です。

そんな折、中古のSmart Keyboard Folioについて思い出しました。昨年の正月だったか、お盆だったか、実家近くのハードオフに、1万円未満と比較的安価なiPad用のキーボードが置いてあるのを見つけました。詳しくチェックしてみると、iPad Pro 12.9(第3世代)専用のSmart Keyboard Folioでした。対応機種の縛りがあるから安いんだな、と。

昨年10月に中古で購入したiPad Proはちょうど12.9インチの第3世代です。2024年1月4日に実家に行った折、もし残ってたらラッキーだな、と寄ったらありました。8,800円。以前見たものと同じ個体かは判りませんが、同じモデルです。店員さんにお願いして現物を確認すると、汚れ・傷ありでカメラで言えば「並品」でしょうね。とはいえ、実用するために買うわけですし、ひどい汚れや傷ではないのと、キータッチがわりとしっかりしているが好印象なので購入。

こうやって文章を書いていますが、とても快適です。持ち運びの際に畳んでしまえば、画面をカバーできるのがよい。キーボードかつ保護カバー。画面にキーボードが当たってこすれ傷や皮脂汚れが着いてしまう心配は少しありますが、画面保護用のガラスを貼付したので、まあ大丈夫でしょう。

一見すると、グニャッとしたキータッチかな、と思わせますが、どちらかというと押下に必要な力は大きめです。最近のノートパソコンのような触れただけで入力されるような軽さではなく、しっかりと押す必要があります。ただ、すぐに慣れます。また、私はかな入力なので、エンターキー近くのキーが小さくなっていないのが好印象です。

また、iPadとは背面にマグネットで固定されます。そして、キーボードとして使う場合は、溝によって2段階の角度で立てられます。その溝にもマグネットが配置されているようで、立てた状態で持ち上げても外れない程度の強さがあります。面白いのは、溝に固定した状態でないとキーボードは接続状態にならない点。キーボードを後ろに回して使う場合などにキーボードを無効化する配慮のようです。

本体とキーボードを合わせると1kgほどになりますから、軽量なノートパソコンをお持ちなら、あまり意味がないかも知れません。しかしまあ、WindowsとiPadOSの違いもあり、どちらが快適に使えるかはケースバイケースです。自宅でちょっとネットで調べ物をするときにも、キーボードがあると便利です。

そういえば先日、Chromebook単体で持ち出した時、ディスプレイ上に表示されるキーボードが「かな入力」に対応しているのに驚きました。しかし、私は無意識に「オンスクリーンキーボードはローマ字入力」と認識してしまうようで、かな入力ができませんでした。奇妙な体験でした。

閑話休題。スマートフォン、タブレット、PCで何をしたいかは人それぞれで、どういう機器を必要としているかも人それぞれです。私の場合は必要性というよりも、そういう機器への興味が強いので、いろいろと手に入れて使っていますが、それぞれに使い勝手のいいシーンは確かにあります。用途を細分化しているだけで、なければないで凌げるとは思います。例えば妻などはスマートフォンとPCしか使っておらず、タブレットはとくにいらないみたいです。

タブレットとはそういうものだと思います。スマートフォンが不要というのは珍しいし、PCがないというのも明らかに不便です。しかし、タブレットは必須というわけではない。あったらあったで便利だけれど、それだけで全ての需要を満たすのは不可能です。スマートフォンのように毎日持ち歩くには大きく重すぎます。また、PCのようにゴリゴリに作業するのにも向かない。

とはいえ、iPadを大、中、小の3台使ってみると、どのサイズも便利だなと感じるシーンがあります。どれか1台を選べ、となると10インチ程度の中サイズになりますが、2台だと大と小かな。

ファイル・ロケーション: iPad雑文