Canon F-1改の使い心地

2025年11月3日に購入したF-1改を早速使ってみました。11月5日は大山崎山荘美術館11月9日は雨のあべの筋でF-1改を使ってみました。フィルムは使用期限の関係でモノクロではなくFUJICOLOR 400。

Canon F-1改 + FD 28mm F2.8 S.C.

9日にキューズモールのカメラのキタムラに現像に出し、即日仕上げてもらってピックアップ。約1300万画素のデータが得られる「高画質データオプション」を依頼しました。

恰好いいカメラだな、と思います。ブラックで精悍で、シューのないペンタカバーがシャープです。OLYMPUS OM-1やNikon Fなどシューのないカメラが好きなのかもしれません。

シャッター速度は最速1/2000。当時としてはF2も達成していたので、突出した性能ではないと思いますが、私が持っている機械式のカメラでは最速です。時代が下るとEOS-1は1/8000だし、普及機のNikon F60Dでも1/2000は切れるのだけれど、ちょっと嬉しい。

初めて手にしたときにも感じましたが、重い。ボディのみ845g。ちなみにNikon Fは685g、Nikomat FTNは765g、EOS-1は890gです。レンズは200g以上はありますからあわせて1kg。重いわけです。

露出計周りは慣れるのに少し時間がかかりそうです。

以前から所有しているFTb-Nと同じ中央部部分測光。画面の中央部12%の範囲を測光します。昔は中央重点測光に馴染んでいるせいか、指し示す露出値に違和感を感じることが多かったです。

例えば晴天の屋外で、上半分が空、手前側が日陰の道路といったシーンを撮影する場合、3段ほど明るいんじゃないか、という値で適正を指し示します。これは測光している範囲に明るい部分が少なく、手前の日の当たっていない黒っぽい道路の部分に影響されているからです。

また、指針を真ん中にすればいい、という方式ではなく、絞りに連動する追針(丸型)とシャッター速度に連動するメーター指針(針型)を合致させるタイプ。丸型指針は絞りを開けると上に、針型指針はシャッター速度を遅くすると上に移動しますから、合致する位置が暗いシーンだと上の方に、明るいシーンだと下の方になるわけで、それが直感的に分からずあたふたしました。

落ち着いて考えたら判るんだけれど、とっさのときに判断に時間がかかることがあって、リズムを乱されました。愛用している単体露出計を使えばいい気はしますが、FTb-Nのページに「慣れるとすごく使いやすい」と書いてあるので、慣れるまで内蔵露出計を使っていきたいと思います。

あと、露出計のスイッチが別にあるので、注意しないとONにしたままになりがちです。電池の消費はごく少ないようですが、ちょっと気になります。Nikomat FTNみたいに巻き上げレバーを予備角まで起こすと電源ONっていうのが便利かな、とも思いますが、予備角にせずファインダーを覗いて、あれっという事態が発生するので、要するに慣れです。PENTAX KMみたいに電源スイッチがなく、レンズキャップを外せばオンになる、というのが一番楽な気はしますが、これもレンズキャップをせずオフにはできないわけで、気になる人は気になるのかもしれません。

ファインダーは少し暗めかな、と思います。F3.5のレンズを付けると、しっかり暗いですね。F1.8だと不満はないので、まあその時代らしい仕様と言えるでしょう。ピントは合わせやすいです。ファインダー内にシャッター速度が表示されるのは便利です。私が使っている個体の問題ですが、少しゴミが混入しています。ファインダーとスクリーンを外して綺麗にしても動きもしないので、アクセスできない場所に入り込んでいるようです。まあ、少し気になる程度です。

巻き上げはスムーズというほどではないですが、しっかりしています。ゴリゴリしないし分割巻き上げもできて、さすがフラッグシップ機だな、という気がします。

そしてシャッターを切ったときの感触がいい。ショックはしっかりある方ですが、キレがいいというか、気持ちいい。カシャン、カシャンとシャッターを切っていくとリズミカルでいい感じです。

フラッグシップらしい風格や質感を備えた、古き良き機械式シャッターを搭載した魅力的なカメラだなと思います。