RAW現像について

前提として、RAWで撮影し、Lightroomで現像するのが私の基本的なスタイルです。JPGをそのまま使うことはありません。

Lightroomで現像

RAWで撮影するようになったのは、たぶんEOS 30Dを手に入れた2008年からだと思います。EOS 30Dについての記述でRAWの便利さについて詳述している箇所があります。

それまではリバーサルフィルムで撮影していたので、RAWの便利さ、懐の深さに感動しました。ダイナミックレンジに入れておけば、露出の微調整は後からすればいいし、ホワイトバランスも現像時の決定でいい。だから、撮影時に注意すべきは、いかにダイナミックレンジに入れるか。あとは構図。

たとえば、アーケードのある商店街から明るい道路側を撮影する場合、アーケードの中に露出を合わせると道路側は白飛びします。白飛びすると諧調が失われてしまうので、いかにRAWといえども調整の余地はありません。なので、道路側の諧調が残るような露出を与える必要があります。そのままで見るとアンダーに見えると思います。

そして現像の際に、アンダーになったアーケード内、要するにシャドウ側を起こしてあげることで、薄暗いアーケードから、明るい道路が見える、という写真になります。下の写真のような具合です。

RAW現像

今回の写真のJPGはこんな感じです。未だJPGファイルを使ったことがないのでそろそろやめてもいいのだけれど、念の為RAW+JPGで撮影しています。

JPG

道路に焦点を当てたようなイメージになり、印象が異なります。私が撮りたかったのは、現像後のイメージです。私の感覚だけで申し訳ないですが、リバーサルではRAW現像したようには撮れなかったように思います。ハイライトかシャドウ、どちらかを捨てる必要がありました。

私の場合、現像済みフィルムをデジタルカメラとマクロレンズで撮影してデジタル化しているので、フィルムの場合も同じです。モノクロネガはダイナミックレンジが広いので、そのまま撮影すると、ものすごく眠い写真になります。そのデータのトーンと露出をコントロールして、自分のイメージに近づけます。

ワークショップでモノクロプリントについて教えていただいた際、撮影時に焼きやすいネガを作ることに腐心し、現像するときにも濃度に注意すること、現像時は覆い焼き、焼き込み、フラッシング等、様々な手技を駆使して理想のプリントを作ることなど、そのノウハウの一端を知り、RAW現像と同じじゃないか、と感激した次第です。

カメラによって、RAWデータの扱いやすさというか、調整できる幅は異なります。私が使っているカメラの中では、EOS 5D Mark IIとDfが扱いやすいです。多少無理をしても破綻しづらい。逆にRX100は扱いにくく、無理なことをすると不自然になっていきます。とはいえ、毎回EOS 5D Mark IIで撮っているわけではないことからも明らかですが、比較すれば、の話であって、すべて許容範囲内です。というか許容範囲の画質のカメラしか使っていません。

RAW現像のフローは、まずWindowsのデスクトップPCに画像データを取り込みます。カメラごと、撮影年月ごとのフォルダにコピーし、そこからLightroomに取り込みます。Lightroomがクラウドに同期している間に、ローカルの画像データをNASにコピーしておきます。

その後は、リビングで作業したいことが多いので、だいたいiPadで画像を選別します。選別しながら調整もしますが、iPadはキャリブレーションできないので、最終的にはデスクトップPCかMacBook。そして、必要であればPhotoshopで調整して、終了。

面倒なようで、そうでもありません。好きでやっているので。時間的に余裕がないときは後回しになってしまうこともありますが、どちらかといえば楽しみです。