ネガカラーフィルムのデジタル化について

ネガカラーフィルムを撮影したら、こんな感じの色。

いつ購入したのか、全く記憶がないのですが、ネガカラーフィルム(FUJICOLOR 100)の24EX3本パックがあり、使用期限が2019年3月までなので、久しぶりにフィルムカメラに通してみよう、という気持ちになりました。

いろいろと考えた結果、実家の防湿庫からCanon FTb-Nを持ち帰りました。レチナIaにしようかな、とか、OM-1もいいかな、とか、ペンタックスSVは地味だけどいいカメラだったな、と悩んだのですが、モルトの状態が一番良い、という理由でFTb-Nにしました。

2000年頃にフィルムカメラを使っていた頃、ネガカラーで撮影し、フジカラーCDでデジタル化する、というのが流れでした。その後はリバーサルに切り替え、フィルムスキャナでデジタル化していました。

2019年の今でも、フジカラーCDというサービスは健在で、現像代+500円でデジタル化してくれます。まあ、お手頃です。

ただ、ひとつ気になるのが、その画質です。フジカラーCDというと、コントラストが高くて彩度が低い、というイメージがあります。あと、150万画素程度のサイズしかありません。
先日、マクロレンズを買った流れで、ニコンの「ES-1 スライドコピーアダプタ」を購入したので、それで何とかできないか、と考えました。

E-M10 Mark2にMicro-NIKKOR-P・C Auto 55mm F3.5を付けて、フードを3つ連結し、その先にES-1を付けると、1000万画素程度
(約4000×2700px) のサイズで撮影できます。撮影すると、冒頭のような画像が得られます。
ネガなので、色が反転しているのはもちろんですが、カラーバランスも崩れています。なので、Photoshopのトーンカーブでパーフォレーション周囲の未露光部分を使って、黒を設定します。そして、画像内のグレーと思われる部分を設定すると、だいたい正しそうな色合いになります。そうしたのが、下の画像です。
フジカラーCDで得られた画像も並べておきます。

下鴨神社
風見鶏の館

上の「下鴨神社」の写真を見ると、彩度が高くなりすぎている傾向はありますが、悪くないです。ただ、下の「風見鶏の館」緑はいい感じですが、グレーと思しき部分(路面や軽バンなど)の赤みが気になります。

よりよい結果を得るには、調整方法を再検討する必要がありそうです。