ASAHI PENTAX SV


2003年7月15日、保証なしで標準レンズ付を8000円で購入。付いてきたレンズは黄色くなっていたので使っていません。

このカメラの魅力は、一眼レフで手軽に写真を撮るのに必要な機能は過不足なく揃っていて、不必要な機能は一切搭載されていない、という潔さにあると思います。

クイックリターン・ミラー、一軸不回転シャッターダイヤル、レバー式巻上げ、クランク式巻戻し、完全自動絞り、そして自動復元式フィルム・カウンター。今となってはどれもごく当然の機能ではありますが、これさえあれば不満なく写真を撮ることができます

露出計が内蔵されていませんから、ちゃんとした露出を設定したい場合は単体露出計を買わなければなりませんが、中古であればスタジオ・デラックスが1万円程度で手に入りますし、こういうカメラを買って実用しようという人はひとつくらい持っていて損はないと思います。

F3.5くらいの暗いレンズを付けると、現在の基準からするとびっくりするくらいにファインダー視野は暗くなります。設計が古いのとミラーの傷(あるいは腐食)とが影響しているようです。とはいえ、視度補正レンズ(純正品は入手困難なので現行品を流用)を使えば、深刻な問題にはならないでしょう。また、倍率自体は高く、55mmレンズを付けるとほぼ等倍となり、55mmの深度の浅さとあいまって、ピントは合わせやすいです。不便なのは巻上げ角の大きさで、180度近くあり、かつ分割できないので、不用意に巻上げるとストラップと干渉してしまうことがあります。まあ、こういうのは使う方が意識していれば済むことですし、巻き上げの感触はすごくいいです。こういう普及機種でもきっちり作りこんであったいい時代のカメラなんだな、とつくづく思います。

ペンタプリズム付きの一眼レフはどうしても似たカタチにならざるを得ませんが、SVのデザインは秀逸だと思います。バランスがいいんでしょうね。OM−1の機能的かつ直線的なそれとは違った、繊細な魅力があると思います。

それに、手にしたときの重さもいい。重すぎず軽すぎず。そしてシャッター音も穏やかです。写真をきちんと撮れる上に、ものとしての魅力に溢れているカメラです。


M42 mount Lenses

6.ペンタックスSシリーズ(欲しいもの)