iPod 5Gの使用感
音楽再生のみに関して一通り使ってみての使用感です。まだ全然使いこなせていませんから、使っていく中で気付いたことがあれば、随時変更していく予定。
欠点
1.本体でしか操作できないこと
nanoやシャッフルならば小さく軽いので、シャツのポケットに入れたり、ネックストラップで提げることも容易でしょうが、5Gは薄く軽くなったとはいえ、薄手のシャツのポケットには重過ぎます。結果バッグに入れることになりますが、操作のたびに取り出すのが億劫です。
最も頻繁に操作するのは音量調節です。静かな室内ならごく小さめの音で充分ですが、電車内など場合は少し音量を上げないと聴き辛くなります。
ただまあ、遮音性の高いカナル式イヤホンなら周辺の騒音レヴェル変化による音量調節の頻度はぐっと低くなりますし、秋にでもなって厚手のジャケットなどを着るようになれば、ポケットに入れられるようになって、多少は快適になるとは思いますが。
2.取り扱いに気を使うこと
背面がステンレス鏡面仕上げで、少しでも触ると指紋が付いて気になって仕方ありませんし、表面もポリカーボネイトで傷が付きそうです。対策としてLCDまで保護できるシリコン製ケースに入れていますが、そうすると綺麗なデザインが満喫できない面もあって痛し痒しですね。
またHDD内蔵なのでぞんざいには扱えません。バッグに入れたときでも再生中にあまり振動が加わらないように、何かが当たってiPodに強い圧力がかからないようにと気を使ってしまいます。
3.添付の使用説明書の内容が薄いこと
添付の「クイックスタート」には詳しい説明がほとんど記載されていないので、ちょっと気になることがあるとネットで検索しないといけません。アップルのサイト(LINK:iPodサポート)からPDFファイルの「機能ガイド」をダウンロードできますが、スリープやハイバネーションの挙動については書いていなくて、結局は前出のサポートページやユーザーのサイトで調べるはめになります。分厚くてもいいから、全ての情報を掲載した説明書を添付してほしい。
美点
1.気に入ったCDを全て持ち歩けること
30GBもあると、手持ちのCDを全て入れてもまだ余裕があります。どこにいても手持ちのライブラリから聴きたい曲を自由に選べるのは大変便利です。そのためにiPodを買ったようなものなので、満足です。
2.CDDB
CDDB対応なので、CDを入れるとデータベースに接続してアーティスト、アルバム名、曲名などを取得してくれます。まあこれは市販のソフトならどれもが対応していますから、わざわざ書くことがないのかも知れませんが、私はiTunesで初めて体験したんです。
3.スマートプレイリスト
通常の、任意に曲やアルバムを登録するプレイリストに加えて、スマートプレイリストは設定した条件に沿った曲を選んでくれます。条件は複数設定が可能なので、たとえば「アーティスト」に"Bill Evans"、「年」に1955−59とするとBill Evans名義で1955−59年の間に録音した曲が選ばれます。曲順はアルバム・タイトル順でもいいですし、録音された年度順でもいい。あとはガンダムのサウンドトラックだけ選んだり、よく聴くものだけ選ぶこともできます。ただし、細かい条件設定をしたければタイトルやアルバム、アーティストといった項目を上手く設定しておくが必要はあります。タイトルに特定の文字列を入れておくとか。
4.アートワーク
画像(アートワーク)を曲に設定でき、再生時にアルバム名などと一緒に表示できます。私はCDジャケットをスキャンしたものを使っています。「選択(センター)」ボタンを何度か押すと画像のみの拡大表示も可能。操作性とはあまり関係ないですが、カラーLCDを有効に使える喜びがあります。
欠点もいくつか挙げましたが、大量の音楽を溜め込んで、それを好きな場所で聴ける機械としてはよくできていると思います。モノとしての魅力もありますし、アクセサリ(これについての文章も書きたい)も豊富です。うじうじ悩まず、もっと早く手に入れてもよかったなあ。
2006年6月11日
同年7月30日加筆