PENTAX K10Dで撮る曇天の大阪城公園

2024年9月29日、大阪城公園に行ってきました。朝から天満橋で用事があり、待ち時間があることが分かっていたので、何かカメラを持って行こう、というとき、ふとPENTAX K10D(以下K10D)が気にかかりました。雨が降るかもしれないし、K10Dは一応シーリングがしっかりしているで安心です。

私にとって、K10Dは少し影の薄いカメラです。最初に買ったキットレンズがよくなかったのかも知れません。描写性能にずっと不満を抱いていましたが、今ほど写真・カメラに時間もお金もかけていなかったので、そのまま。手に入れからずいぶん経ってから、ちょっといい標準ズームレンズも買いましたが、その後はAFの精度に不満を感じ、追加で買った50mmと併せて、オートフォーカスのレンズはすべて下取りに出しました。いつかK10Dを活躍させたい、という気持ちはずっとあります。

前回使ったのは、2021年だと思います。そのときは雨の日だったと記憶していますが、今回は曇天。でも、空にニュアンスがある感じで悪くない。

PENTAX K10D + SMC PENTAX 28mm F3.5

レンズはSMC PENTAX 28mm F3.5。フードは純正の角形。135換算42mmと使いやすい。スペックの割に重いレンズで、K10Dとの相性はいいように思います。前回はタクマーメインで使いましたが、言うまでもないことですが、自動絞りは便利です。露出は絞り優先とマニュアルを併用。途中から露出補正の使い方を思い出して、活用しました。

レンズが古いので露出計は使い物にならないかもしれない、と単体露出計も持参したものの、最初の数コマで、内蔵露出計を信頼できそうだったので、すぐバッグにしまいました。

前回の撮影時には苦労したピント合わせは、今回は遠景が中心だったせいもあり、そんなに苦労はしませんでした。

寝屋川と京阪電車

天満橋から寝屋川を渡って大阪城公園に入り、内堀沿いをぐるっと回って、府庁あたりで公園を出るルート。9時前から1時間半くらいのいい散歩。寝屋川ってこんなところにあるんだな、というのは最近知りました。上の写真を撮っている歩道橋の下が京橋です。

K10Dは2006年の発売ですから、もう18年前です。古いフィルムカメラを使っていると18年なんて、最近だな、と思うのですが、一般的にはそうでもないのかな。画素数は約1000万。シャッター速度は最速1/4000、11点測距。充分なスペックだと思いますが、どうかな。

ピントもちゃんと合っている

湿度が高いせいか、緑が濃い気がしました。

人が少ないのが良い

少し早めの時間だったからか、ランニングをしている人がたくさんいました。「大阪城ラン&ウォークコース」というのが整備されているらしく、内堀沿い一周で3km弱だそうです。まあ私もカメラは持っていますが、ウォーキングみたいなものですし。

風がほとんどなく蒸し暑いけど、お掘の映り込みが綺麗

南西の内堀は空堀になっていて、たぶんそのあたりの標高が高いからだと思います。もっと深く掘る必要があって、工事が大変すぎるとか、そういう理由じゃないでしょうか。大阪城は上町台地の北東角にあるので、南西部分が高い。

上町台地というと、夕陽丘もその端にあるエリアで、口縄坂など「天王寺七坂」にもまた行きたいな。中学生のときに、清水寺で滝を見た記憶があります。今調べたら、大阪市内唯一の天然の滝だそうです。へー。

豊國神社

豊國神社にお参りしました。豊臣家にそんなに思い入れはありませんが、来たからには一応ご挨拶をしておこうと思いまして。

海外からの観光客が多いようでした

お城ってそんなに興味はないのだけれど、大阪城は散歩するにはいいところです。わざわざ行くということではないけれど、行ったら行ったで楽しい。

乾櫓はちゃんと北西の角にある

K10Dは違和感なく、とても快適に使えました。ポストビューで白飛び、黒つぶれ警告を出す設定にしているので、露出の確認も便利です。RAWで撮っておく上では、データがない部分、白飛びと黒つぶれを少なくするのが肝要だと思います。

秋近し、は夏の季語なのだけれど

イチョウの色づきが、辛うじて秋を感じさせますが、実際は半袖でも暑い。朝だからマシですが、日中はちょっと散歩という感じではありません。

結局、こういうのが好き

もう少し涼しくなったら、夕陽丘にでも行こうかな。何があるというわけではないけれど、だいたい何かはあるものです。