EOS 650の使い心地

20年前に9800円で購入したEOS 650は今も現役です。購入に至るまでの経緯はこちらで、購入当時に書いた感想はこちらです。

使わずに防湿庫の中で眠っていた時期が長いのですが、2021年に引っ張り出してきて、また使っています。EOS 650を使っていると、いいカメラだな、と感じることが多いです。その「よさ」について、ちょっと考えてみたいと思います。

EOS 650 + EF 50mm F1.4 USM

EOS 650は1987年に発売されたキヤノンのEOS第一弾です。詳しいスペック等はキヤノンカメラミュージアムをご覧ください。

フルサイズのデジタル一眼レフと比較すると、ぐっと小さくて軽いボディ。多機能ではないけれど、必要なものはひと通り揃っています。

発売当時はミノルタがオートフォーカスの一眼レフを発売し、他メーカーも負けじとオートフォーカスのカメラを開発し、発売した時期のようです。

そんなときにキヤノンが、機械的な連動なし、レンズ内モーター方式を採用した全く新しいマウントで発売したのが、EOS 650です。

EOS 650のオートフォーカスは今でも実用に足ります。速くはないですが、迷うことなく、すっと合います。それに新しいレンズも使えます。

私はEOS 650の程良さが気に入っています。高級でもないし、質感が高いわけでもないし、高性能なわけでもない。でも、手にしたときの感触がいい。しっくりとくる重さ。そしてファインダーが大きくて明るい。ちゃんと作られたカメラだな、と感じます。

写真メインじゃないけれど、ちゃんとしたカメラを持っていきたいとき、EOS 650を持っていくと満足感が高い。