モノクロームで撮る奈良(再)と流れ橋(上津屋橋)

2022年6月4日、昨年、フィルムの装填に失敗して撮れていなかった奈良に行ってきました。

朝から子どもたちはスイミングなので、昼食後に出発し、どこかでお茶して、昼下がりから夕暮れどきの奈良を撮り、晩ごはんを食べて帰ろう、という作戦。

Nikon F + NIKKOR-N·C Auto 24mm F2.8

カメラはNikon F。レンズは24mm F2.8と50mm F2。フィルムはいつものILFORD XP2 Super 400。そしてバックアップにRX100。

車を「ならまちセンター」前のタイムズに停め、ちょうど開催されていた「ならまちマルシェ」で、射的やスーパーボールすくい、わたあめといった子どもたちが大好きな出し物でひとしきり遊んだあと、子どもたちは人力車で30分コース。以前に乗って楽しかったようです。妻と私は町をうろうろ。子どもたちと合流いたらお茶しようと思って、よさそうな店を探しつつ、中川政七商店にも寄りました。興味深いものはあるのだけれど、結局買わず。一階の猿田彦珈琲は満員だったので、さらに歩きます。

自転車が停めてあると、つい撮ってしまう

もちいどのセンター街の一本東側、狭い路地に入ると「ひるねこ」というカフェを発見。よさそうな雰囲気で、そんなにこんでいない。プリンが売りみたいです。その他にもいろいろなお店があったのですが、結局最初に見た「ひるねこ」が第一候補。

ひるねこのマフィン

子どもたちとは猿沢池のほとりで合流して「ひるねこ」でおやつタイム。妻はシャリーゼ(凍らせたプリンを砕いたものとコーヒーゼリーをグラスに入れたもの)、娘はプリン・ア・ラ・モード、息子と私はマフィン。おいしいお店というのはだいたいそうですが、全部おいしい。飲み物もおいしい。

すいていると思っていましたが、ちょうど4人分の席があいていただけで、ほぼ満席。あとで調べると自家製のパンを使ったランチが有名らしいので、今度はランチタイムに行ってみたいです。

その後、夏らしいお香立て用の受け皿を探しに元興寺前のガラス細工のお店へ。目的のものはなかったのだけれど、子どもたちがお土産に、ガラスを雫状に加工したものをペンダントにしてもらって購入。私は同じものをストラップにして。

お香立て用受け皿はガラス細工のお店の並びにある「奈良町よつば」で、陶器の表面に銀を加工したお皿を見つけて購入しました。「谷井直人陶展」が開催されていて、後から調べると信楽焼だそうです。お香差しはもともとの陶器製のものを流用しようと思っていましたが、帰宅後に試してみるとどうも違和感があったので、以前に子どもたちが体験教室で作ったとんぼ玉を試してみたらいい感じ。息子にひとつもらって使っています。ガラスなので涼しげです。

うろうろしている間に陽も傾いてきました。息子が鹿に鹿せんべいをあげたいというので、猿沢池あたりまで戻りつつ鹿せんべい屋さんを探すと、なんとコンビニに売っていました。コンビニでも買えるなんて知らなかった。

新型コロナウィルスが流行する前、観光客で賑わっていた頃に、鹿せんべいをあげたときには、皆が鹿せんべいをあげるからか、見向きもされないこともありました。最近は、手に持っていると寄ってくるので、あげる1枚以外はバッグに入れて隠しています。

そうやって鹿に狙われるのを回避しながら、息子は小さめの鹿にあげていました。大きな鹿は角も大きいので怖いみたいです。

夕暮れが近い、猿沢池越しの五重塔

奈良で晩ごはんを食べて、夜景も撮れたらいいな、と思っていたのですが、みんな歩き疲れたようなのでそろそろ帰ることにして、子どもたちの要望で自宅近くの回転寿司「くら」を予約。帰路につきました。

帰り道、予約の時間より大幅に早く着きそうだったので、気になっていた流れ橋に寄りました。夕暮れの流れ橋は風情がありました。

日暮れ間近

流れ橋って、こんなに立派だったんだ、というのが第一印象。もっと昔ながらの木製の細い橋をイメージしていたので。調べてみると、2011年から4年連続で流出したために、橋面を高くしたり、橋脚をコンクリート製にして本数を減らす(73→40)等の改修がなされたそうです。なるほど。

もう少し夕暮れ時の奈良町を散策したかったのですが、まあ、早めに帰ったおかげで流れ橋に寄れましたし、探していたものも買えてよかったです。

また夏のうちに奈良町をうろうろしたいな。元興寺の桔梗でも撮りに、今度はデジタル一眼もいいかも知れません。

2003年7月に撮影した、元興寺の桔梗 リバーサルフィルムをスキャン