２度の散歩はどちらも天王寺から歩きました。天王寺は私とって最も身近な都会というイメージで、中学生から７年間天王寺を通る定期を持っていたことから、ちょっと出かけるというと天王寺がほとんどでした。でも、その当時というか、始めて散歩した２００２年の春まで、天王寺駅周辺とは全く違った穏やかな雰囲気を持つこんな場所があるなんて全く知りませんでしたが。

それで天王寺から谷町筋や一本西に入った路地を歩いていくと、堀越神社があります。ここまではあまり被写体として面白いものがないため、ここでまず写真を撮る、というのがパターンになっています。もちろん、それだけじゃなくてこの神社は小さく、道路沿いにあるわりに木々が大きいからか静かで落ち着きます。それに綺麗なんです。

そこからまた北に歩いて、左に入ると異様に大きなお寺があります。それが一心寺です。安居神社はそのの向かいにあるものの、道路からはあまり見えず、境内もすごくひっそりとしています。でも、境内はきちんと整備されていて、被写体としても面白いところです。ちょっと休憩していたら、そこで飼われているのか野良が住み着いているのか、猫がたくさんいました。一匹は先述の碑の前で気持ちよさそうに眠っており、もう一匹は木の根元に座って目を閉じていました。猫が多いな、と思ってまわりを見渡すと、もう一匹、ふてぶてしい態度で私に一瞥をくれて、のそのそと歩いて来ました。犬がいるとちょっと怖いし、鳴かれるとうるさくて困りますが、猫は勝手にやってるので見ているだけでも楽しいですね。