富田林寺内町
−白と黒と茶のコントラストが美しい町並み
Page:1/3

私などはついつい、興味深いものというのは日常からは遠く離れたところにあると思いがちです。これは語義のイメージとしての遠さ、ということでもありますが、距離的にもそうなのではないかと考えてしまいます。遠くの町には、何か日常生活の中では触れることができない興味深いものがあるのではないか、という期待が心の奥にはあるようです。そして、この裏返しとして、近いところに面白いものはないだろう、という安易な思い込みがありました。


何が言いたいかというと、私の家から富田林寺内町までバスと徒歩で30分(車を使えば15分)の距離にあるのです。そのために、その存在自体は以前から書籍などで知っていたのですが、わざわざ行こうとは思っていませんでした。


でもまあ、近くだし一応見ておこうと思って行ってみると驚きました。富田林駅の北側でバスを降りて、小さな踏み切りを渡り、雑然とした商店街を抜けると、そこには、白と黒と茶色のコントラストが美しい整然とした町並みが広がっていたのです。

日本の町百選にも選ばれている城之門筋という南北に走る通りが、この寺内町のメインストリートであり、最も町並みが保存されているところでもあります。ここにはいくつもの、古くて立派な商家が連なっています。どれも往年の面影を色濃く残している町屋で、それぞれに特徴的な外観を誇ります。このあたりは私が知っている町並みの中では、並ぶものがない美しさだと思います。

Photo 1
城之門筋
Photo 2
城之門筋
Photo 3
城之門筋
Photo 4
三階蔵
Dates: 2002/08/21,09/14; 2003/04/27
2003/09/30; 2004/04/08
2005/03/14,05/25,11/01
Cameras: various(LINK)
Lenses: various(LINK)