奈良町(ならまち)
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また、「ならまち振興館」と「ならまち格子の家」という古い家(前者は大正時代の建物、後者は町屋)を修復して無料で開放した施設があり、どちらも細部まで手のこんだ実に綺麗な建物です。特に後者は典型的な奈良町の町屋で、表通りに面した太い格子や坪庭といったディティールに魅力を感じました。実用的なのに趣味的なんですね。もちろん被写体としても魅力的で、気持ちよく写真が撮れます。ただ、室内は暗いので高感度フィルム+明るめのレンズを持っていくことをお勧めします。


冒頭で述べたように、現在は狭くなった元興寺ですが、あたりを歩いていると、いくつか「元興寺〜跡」という表示があり、その一帯が元興寺の境内であったことを実感できます。また、数多くの寺社があるので、そこを覗いていくのも楽しみのひとつです。

このあたりは庚申信仰(LINK)が盛んなのか、身代わり猿が軒先にぶら下がっているのを目にしますし、庚申堂にお参りしている人をよく目にします。ちなみに身代わり猿は奈良町資料館(民具や古書を展示:入場無料)で手に入ります。


奈良町は散歩にはうってつけの場所だと思います。歩くのに飽きたら雑貨を眺めたり、カフェに入ったりできますし、被写体として魅力的なものも多いですから。さらに行楽シーズンを外せば観光客はごく少ないので、のんびり散歩できます。

Photo 7
手水鉢(ちょうずばち)
Photo 8
庚申堂
Photo 9
軒先の身代わり猿
Dates: 2001/06/09
2001/12/08
2002/05/05
Cameras: Pentax MX
Nikon New FM2
Lenses: SMC Penatx-M 28mm F2.8
SMC Penatx-M 50mm F1.4
Ai Nikkor 28mm F2.8S
Ai Nikkor 105mm F2.5S

奈良町へのアクセス