嵯峨鳥居本
−愛宕街道沿いの自然溢れる町並み
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一の鳥居の近くにひときわ大きな茅葺の建物がふたつあります。嵐山側がつたや、一の鳥居のそばにあるのが平野屋で、どらちも鮎料理のお店です。平野屋のサイトや、双方を紹介しているページを見ると、400年前から茶屋として開業していた、と書いてあります。すごいですね。どちらも料理は高い(お昼でも5000円くらいから)ですが、お茶とお菓子も供しているので、入ってみるのもいいかも知れません。私はまだ入ったことがないので、今度試してみたいと思っています。

一の鳥居から更に坂を登ると、愛宕(おたぎ)念仏寺があります。ここには化野念仏寺と同じく羅漢があります。昭和56年から一般参拝者に呼びかけて作っただけあって、全体的に新しいものが多く、中には一眼レフを構えているものもあり、驚きました。

私が訪れた4月はちょうどシャガの時期で、綺麗に白い花を付けていました。この花を初めて見たんですが、色も形も私の好みで帰宅後すぐに名前を調べました。アヤメ科の植物でスギ林や竹林などの林床によく見られるそうです(ちなみに同時期の吉野でも見ました)。


冒頭に書いたように、鳥居本というのは600メートルの本当にごく狭い範囲です。黙々と歩くとすればゆっくり歩いても10分くらいしかかからないでしょう。でも、この一角を黙々と歩くなんてちょっとできません。土産ものを見たり、アンティーク・ショップに入ったり、また町並み保存感を覗いてみたりしていると、どうしてもゆっくり歩かざるを得ませんし、そうして歩くのが楽しいところです。何度でも行きたいな。

Photo 9
愛宕念仏寺のシャガ
Photo 10
愛宕念仏寺の羅漢
Photo 11
愛宕念仏寺
Date: 2002/09/25
2004/04/18
Cameras: Pentax MX
Nikon New FM2
Lenses: SMC Pentax-M 35mm F2.8
Ai Nikkor 28mm F2.8S