神戸・旧居留地
−近代洋風建築が建ち並ぶ洗練された町並み
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元町駅の南側に広がるこのあたりは、大正から昭和初期にかけて建設された近代洋風建築が多く残っている地域です。とはいえ、ただ古いだけではなく、その低層階にはレストランや有名ブランドの路面店が入ったり、大丸神戸店など周囲の景観に合う外観の新しいビルもあって、全体として独特の雰囲気を持つ、洗練された町並みを有します。

土日にはちゃんとドレス・アップした人々がショッピングのために町を歩いていて、私などが軽い服装で散歩するのが躊躇されるくらいです。平日は昔からのオフィス街としての印象の方が強くなり、スーツ姿の人々が早足に町を行き交います。その平日にはこのあたりに点在する、いかにも美味しいものを供してくれそうなレストランが、働いている人向けに安いランチを提供してくれるのが嬉しいですね。


そもそも居留地とは、日米修好通商条約(1858年締結)によって神戸港が開港(1868年)されたのに伴い、条約を締結した国の国民が商売をしたり、住まうために造成された地区のことです。1899年には日本に返還されますから、30年くらいしかなかったわけです。それ以降は日本人が入り、ビジネス街として発展していきます。外国商館は第一次大戦によって衰退しますが、旧居留地は造船ラッシュ、輸出入品の集積地となったことなどによって更に発展します。

Photo 1
海岸通の町並み
Photo 2
商船三井ビル
Photo 3
神戸郵政ビル
Date: 2002/03/25
2002/07/07
Camera: Nikon New FM2
Lenses: Ai Nikkor 20mm F2.8S
Ai Nikkor 50mm F1.2S