I'm Gonna Go for a Walk.

中之島

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−実用と美観を兼ね備えた、得難い町並み


小学生のころだったか、歴史の授業で「江戸時代、大坂は『天下の台所』と呼ばれた」と教えられた記憶があります。

私は歴史が苦手で、こういう覚えやすいフレーズしか覚えてないんですが、今回はその「天下の台所」と呼ばれた所以、すなわち市場経済の中心であり、蔵屋敷が集まっていた中之島の紹介です。


私が中之島をはじめて意識したのは中学生のときです。夏休みの自由研究(テーマは確か「シーラカンスについて」でした)で使う文献を探しに、父と一緒に当時は大阪府中央図書館だった中之島の図書館(補足)を訪れたのです。

すごく暑い日だったからか、エアコンをかけるには向かない開放的な古い建物だからか、館内がすごく暑かったこと、そして、見るからに立派な建物故か、はたまた「図書館」という打ち解けてくれなさそうなその役割のせいか、中に入ったときのちょっと緊張した感覚だけははっきりと覚えています。


それと同じころだと思うんですが、家族で東洋陶磁美術館に行ったこともあります。特に陶磁器に興味はなかったのですが、どこかから招待券を入手したとかで、夏の暑い盛りに鑑賞に行ったのです。内容は全然覚えていないんですけど、その行き帰りに歩いた中之島の町並みが、ごみごみとした街しか知らなかった私の目には新鮮に写ったことはよく覚えています。

そのころから中之島は、私にとって「西洋的な恰好いい街」として位置を占めているように思います。


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